2017.03.16

箕輪町上古田保育園 : 元園長 柴 ゆき子さん

「やまほいく」が日頃から自然にできる保育園

Q1 お勤めの園の特長や魅力について教えてください。

上古田保育園は「やまほいく」の普及型認定を受けていますが、この「やまほいく」が日頃から、自然にできる保育園だと思います。

春には水仙・カタクリ・チューリップ・アヤメなどのお花見散歩に行ったり、園庭の桜の木の下でお花見給食を楽しみます。

夏にはプール遊びで年長は近くの箕輪西小学校のプールをお借りしての交流があります。また、園庭内の桜の木の下に泥んこ遊び場が整備され、日差しの強い日でも日陰での泥遊びが楽しめます。

秋は、有名な赤そばの里が近くですので、散歩に行ったり給食を持ち込んで赤そば畑給食を楽しみます。また、ヘブンリーブルーという青朝顔の花畑があり、散歩に行きます。地元の方から毎年栗拾いのお誘いを受け、栗拾いを楽しんだ翌日には栗ご飯を炊いてみんなで秋の味覚を満喫します。

冬は天然のスケートリンクが近くにあるので、保護者や地元の皆様と一緒にスケートを楽しむことができます。

Q2 通っている子ども達の特長や成長の様子について感じることを教えてください。

子どもたちは、身近な自然に触れ、虫や木や花に興味を持ち、「こんな虫見つけた!」「自分で氷を作ってみよう。」などと創意工夫をして遊ぶことができるようになります。

身近な山や林で遊ぶことで、地元の豊かな自然を愛する気持ちも自然と育ってくれていると感じます。

地域の皆様に日頃から温かく見守っていただき、散歩に出かけてすれ違う人たちに自然に挨拶ができる子どもたちです。小規模園ならではの、一人ひとり全員の顔が見え、異年齢で関わりあえる保育園です。

また、1園1校の学区で小学校が近いため、小学校との交流も年間通して行っております。交流を通して、年長になると小学生への憧れの気持ちも出てくるようです。

Q3 園の活動や子ども達の様子について、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

毎年一番驚かされるのがスケートです。スケートには年少時から行くのですが、年少は1シーズンに2回、氷上専用の靴で遊びます。年中になるとスケート靴を履き、椅子につかまりながら遊びます。年中・年長とも年間10回程度のスケート遊びですが、年長になるとシーズンが終わるころには全員が一人で滑れるようになっています。

子どもの持っている力を改めて感じさせてくれるエピソードです。

Q4「様々な体験活動を幼児期から積極的に取り入れる自然保育」についてどう思われますか。

子どもたちは自然に触れる機会をとても喜び、進んで体を動かします。さまざまな体験活動が子どもの感覚を豊かに刺激しているのではないでしょうか。この認定を機に、より深く自然保育に取り組んでいこうと思っています。

Q5 今後、みなさんの園に入園される親子のみなさんへメッセージをお願いします。

この地域ならではの体験がたくさんできます。多くの体験を通して色々な発見・喜び・驚きなどを共有していきましょう。

Q6 最後に、今後自然保育に取り組もうと考えている保育者の方へメッセージをお願いします。

普及型に興味のある保育士の方は是非、見学にお越し下さい。