・天候に関係なく毎日園外に出かけ、周囲の自然や人と関わると共に自然の中で足腰を鍛えています。
・標高910mという長野市立園随一の高度地帯にある立地を生かし、戸隠独自の動植物に親しんでいます。
・かつて海であった戸隠の歴史や、国立公園に隣接していることからくる様々な自然の学びを保育に取り入れています。
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2024年8月16日
春にいただいたカブトムシの幼虫を自分達で育て、成虫になりました。大きくなったカブトムシを見て「すごい!!」「えさあげよう」など愛着を持って世話をし、友達と一緒に観察しながら虫かごを見る日々が続きました。
たくさんカブトムシとふれあうことができた中、絵本「カブトくん」の読み聞かせをしました。
読み終えた後、子ども達の感想から「じぶんたちのかぶとむしも、もりにかえそうよ」と話がでました。
そこで虫かごを持って森へ出発!どの木がカブトムシは好きなんだろう?と言いながら場所を探しました。
森に到着し、「ここにしよう!」と虫かごからカブトムシを取り出し、木にそっとおいてあげました。
虫かごいっぱいにいたカブトムシ。自分から進んで自然に返してあげることができました。
自然に返したカブトムシを見て「カブトムシさんありがとう」「げんきでね」と手を振ったり、声をかけたりするみんな。さみしい気持ちもありましたが、みんな笑顔でカブトムシとおわかれができました。
「あんなたかいいところまでのぼっていくよ」と木の上をじーっと見つめたり、「あっ!みつすってる!」と絵本と同じような光景を見て興味を持って観察したりしていました。
カブトムシもみんなと同じで命があること、自然の中で生きていることを知ってもらいたい、感じてもらいたいと願い、一人ひとりが自分でカブトムシの幼虫を育てるようにしました。それぞれが責任を持って育て、成虫になったカブトムシもいれば、成虫になれず死んでしまったカブトムシも。実際にそうした状況をを見て生きること、命について考えることができました。
生き物に対する愛着を持ち、大切にしようとする気持ちが出てきたことで命の大切さを子ども達自身が気づき始めました。こうした体験を通して今後も虫や生き物に対しても捕まえて終わりではなく、育てることや命の大切さを忘れないでほしいと思います。