園から程よい距離に、旧錦部小学校のグラウンドがあります。入園からしばらくして園生活に馴染んでくると、未満児も一緒に連れ立って全員で散歩に出かけます。季節としては遅い春ですが、ゆっくりと満開の桜を楽しむことができます。子どもたちが小高い丘を駆け上がり、その下の三方から掘られたトンネルを行き来するときには、歓声が響き渡ります。散歩の途中では日向ぼっこしているカナヘビや田んぼの中を泳ぐオタマジャクシやイモリも発見します。捕獲して飼育や観察をしています。
園舎の北側に畑があり野菜作りをしています。（ジャガイモ、サツマイモ、ミニトマト、キュウリ、オクラ、ナス、ポップコーンとうもろこし、大根など春から冬にかけて栽培）食に苦手なものがあっても、子ども達が自分たちで育てたものだと、食べるきっかけになっています。
また、地域の方々のご厚意で、サクランボ狩りやタケノコ狩りを体験させてもらっています。給食に取り入れてもらい、収穫と共に美味しくいただく喜びも味わっています。豊かな自然に囲まれているため、秋になると自然物（ドングリ、クルミ、栗、松ぼっくりなど）を拾い集めて遊びや制作活動にと、存分に生かすことができます。年明けて早春には福寿草群生地へ散歩に行き、近くの商店で代々披露される雛飾りを見学します。
園舎に隣接して四賀化石館があります。クジラの化石を見せてもらいながら、大昔この地は海だったという事実に、目を輝かせる子ども達の姿があります。四賀地区ならではの体験を基盤にしながら心身ともに健康で、関わってくださる地域の方たちや、豊かな自然環境に感謝する気持ちを育んでいきたいと思っています。