恵まれた自然環境を積極的に保育に取り入れています。季節感を養うと共に地域の特性を知るため、毎年春には島々谷川の桜並木、乗鞍一ノ瀬園地の水芭蕉やニリンソウ群落などを見に出かけています。初秋には上高地散策、真冬には奈川・乗鞍スキー場等でそり遊びと、地域ならではの季節感あふれる自然体験をたくさん行っています。
年間を通して、野原や山に出かけ「おたまじゃくし捕り」「ワラビ採り」「松ぼっくり・どんぐり拾い」等から自然物と触れ合う体験もしています。また、「おたまじゃくし」「お蚕」を各年齢保育室で飼育しながら成体になるまでを観察し、成体となったカエルはダム湖へ逃がし、お蚕は出来た繭を使って制作を行います。子どもたちが自発的に取り組むその活動からは多くの歓声とともに貴重な発見が生まれています。また、環境保全への意識を育成しています。
恵まれた自然環境は貴重な伝統文化も育んでいます。園が立地する安曇稲核地区には、夏でも涼しい「風穴」があります。子どもたちはその中へ実際に入り、感動や疑問を持つ体験をしています。また、この地区固有の「稲核菜」もあります。稲核菜の種まきから収穫まで、地域の方と関わりながら、栽培体験をしています。収穫時に株をかじったり、漬込んだ葉を使った「おやき」つくり等々体験をしています。地域の方の温かい励ましがあり、子どもたちは喜びをもって取り組んでいます。