2024年7月9日

テーマ：

土／植物・生物／空・天気／つくる

年　齢：

４歳児

ねらい：

・身近な自然に興味を持ち楽しく遊ぶ
・草花の特性を知り遊びに取り入れて楽しむ

今日は園庭横の土手にお散歩です。いつもと違った場所に朝からワクワクしている子ども達。

「水がないから、ジャンプしてみよう」

「この草、なんかほうきみたい」

「かたつむりも見つけた！」

「歩いたあとが、ぴかぴか光って見えるね」

「かわいいお花、見つけたよ」

早速みんなでおしゃれをしてみました。　「はい、チーズ！」

「綿毛、ふーってしてみて。持っていてあげるね」　優しい言葉が聞かれほっこり。

「あっ！てんとう虫　みつけた！」「草の中にもぐっちゃう」「はずかしいのかな〜」

「てんとう虫とんでけー！」

てんとう虫が高いところに行くと飛び立つことを知っていて試して楽しんでいました。

見つけてきた草花を使って園庭で遊んでみます。使えそうな保材をテーブルに用意しておくと子ども達は自由に制作をはじめました。

「このお花はつけやすいね。」「ここにセロハンテープはるといいよ。」　「これは（茎が）かたいね」お花の特性を知り楽しくペタペタ貼ったり、描いたりして楽しんでいました。

「可愛くできたよ〜」「同じお花を描いてみたよ」

「ヒメオドリコソウっていうんだよ」保育士が伝えると興味津々でした。

いつもと違った場所で遊んだことで、また新しい発見があり、もっと色々知りたいと小動物や草花について図鑑で調べて楽しむことが増えました。

この日をきっかけに、園庭でも草花や虫探しが更に活発になりました。

年長さんに教えてもらっていた四葉のクロバー探しや虫探しもおてのものとなり、自分たちでもどこにどんな自然や虫がいるのか探せるようになってきました。四葉のクローバー探し中、

「あっ、はちさんいるよ！怖いね。」　怖そうに話す子ども達に保育士が声をかけます。

「ハチさんはお花の蜜を集めるお仕事しているんだよ。そーっと見て応援してあげていると大丈夫だよ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それを聞き、ホッとして嬉しそうな表情になり、目をキラキラさせてハチを観察しはじめました。

安心してじーっと見守ることができるようになり、友達と顔を見合わせてニッコリ。「かわいいね」　あとから来たお友達にも「ハチさん、みんなが食べているハチミツを作ってくれているんだよ。怖くないからね。かわいいよ。」とやさしく教えてあげていました。

「見て〜、一人で（シロツメグサの)指輪が作れたよ〜！」

身近な自然も少し違う場所にでかけ、遊んだことで目先が変わり、子どもたちの気づきや発見の声に耳を傾けることで楽しい遊びの時間に発展していきました。保育士の言葉がけで虫が好きになってくれたり、保育士と一緒にやっていた草花での遊び、年長児に教えてもらった虫のいる場所等も自分たちだけで楽しめるようになり、いつの間にか遊びが伝承されている素敵な姿が見られました。保育士が自然に関わる姿や声がけ、環境の工夫で遊びも広がるのだと改めて感じました。これからも子ども達と一緒に身近にあるちょっとした自然にも目を向ける機会を大切にしながら、試したり、調べたり、発見できる楽しいワクワクする遊びの時間を過ごしていきたいと思います。