よくある質問にお答えします

皆様からよくいただく質問をまとめてありますので、ご参考にしてください。

保護者の方からの質問

Q自然保育は危険じゃないですか?

自然保育は野外で過ごす時間が長いので、服が汚れたり小さなけがをすることもあります。 保育者が安全管理に十分配慮しますが、冒険したいと思う子どもの主体性や、子どもが自分の安全を守ることを学ぶチャンスも大切にするのが自然保育です。

Q外で遊んでばかりでは、小学校の学習についていけないのではないですか?

学童期までに「学びの自立」、「生活の自立」、「精神の自立」の3つの自立が必要だと言われていますが、その前段階である幼児期では、子どもが様々な体験を通じて自らの興味関心で動くことと、達成感や人への信頼感といった感情面を十分に育むことが大切であり、それが小学校での学習能力や表現力を高める基礎になると考えます。自己肯定感や社会性、創造力などの「非認知的能力」は、「人生の根っこ」である幼児期だからこそ身に付きやすいという研究もあります。

Q自然保育は街なかの保育所や幼稚園でもできるのでしょうか?

自然保育は山奥や森じゃないとできないということはありません。それぞれの園の地域環境を活用することで、子どもの様々な体験活動が可能になりますので、ぜひそれぞれの園の特徴を活かした自然保育を見つけてください。

Q保育者は自然保育に慣れた人ばかりですか?

信州型自然保育認定制度で認定を受けている園の保育者は、自然保育について継続的に学んだり様々な研修等を受けていますので、必要な知識と経験を有していると考えます。ぜひ各園の保育者の方々とお話ししてみてください。

Q保護者も子どもと一緒に参加できるのでしょうか?

園によって考え方や参加できるプログラムは異なりますが、自然保育では、保護者や地域社会との連携も大切にしています。ぜひ各園の保育者の方々とお話ししてみてください。

保育者の方からの質問

Q自然保育とはなんですか?

自然保育とは「豊かな自然環境と様々な地域資源を積極的に活用した、子どもの体験活動を中心とする保育や幼児教育」と定義しています。子どもの自己肯定感や、創造力、コミュニケーショ力など、「生きる力」を大切にする活動であれば、その内容は多様であって良いと考えています。自然保育は決して特別な活動ではなく、子どもの日常生活と結びついた「直接体験」であることが大切です。

Q自然保育について情報を入手したり学ぶ機会はありますか?

この自然保育ポータルサイト「信州やまほいくの郷」を通じて、自然保育に関する様々な情報を入手することができます。また県が主催する「自然保育研修交流会」等に参加いただければ、自然保育について幅広く学ぶことも可能です。

Q自然保育に取り組む保育者同士のネットワークなどはありますか?

県が主催する研修交流会等では参加者同士のつながりができますし、民間ですでに立ち上がっている自然保育に関する様々なネットワーク団体を活用することも可能です。詳しくは県へお問い合わせください。

Q自然保育は、公立の保育所等でもできるのですか?

信州をはじめ日本は豊かな自然に恵まれていますので、ほとんどの地域において自然保育は可能です。公立でも私立でも、保育所でも幼稚園でも、それぞれの理念や地域性を活かした自然保育ができるはずですので、ぜひチャレンジしてみてください。自然保育に決まったスタイルはありません。多様な子どもそれぞれの主体性が最大限に尊重されるよう、保育・幼児教育も多様であって良いと考えます。

Q屋外での体験活動のやり方やその際の安全管理についてどうしても不安です。

「信州型自然保育認定制度」では安全管理を大変重視していますので、県が主催する研修交流会や自然体験専門指導者の派遣等を通じて屋外での体験活動時の安全管理や緊急時の対応等について継続的な研修が行われます。正しい知識と経験を身につければ、安心して安全な自然保育が実施できますので、ぜひ研修等に参加してしっかり経験を積んでください。

認定希望の方からの質問

Q認定申請は大変ですか?

認定基準に基づく申請書類には、必要な添付書類もあり作成に手間がかかる場合もありますが、これまでも自然保育に取り組んでこられた園であれば、その活動内容を振り返りつつ整理し、再認識していただくことで、認定基準を十分に満たすレベルの申請が可能であると考えます。

Q市町村や複数の園(団体)を持つ法人はどのように申請をすればいいですか?

自然保育の活動内容に対する認定ですので、申請は園(団体)ごとに行ってください。公立園を設置する市町村や複数の園を運営する法人においては、園(団体)ごとの申請書類の作成が必要となります。

Q申請や認定交付は無料ですか?

申請や認定交付に費用はかかりません。(申請書類のご提出に係る通信費はご負担ください。)

Q認定されるとどんなメリットがありますか?

県として、認定園を県内外に積極的に広報しますので、園や市町村の知名度が向上し、取り組んでいる保育や幼児教育に対する社会的認知と信頼性の向上も期待できます。また活動充実のための支援や保育者の研修など、県の様々な支援を受けることができます。

Q認定された園に対して具体的にどのような支援がされますか?

制度創設初年度(平成27年度)の実績としては、認定園に対して、保育者の研修交流会の開催、自然体験専門指導者の派遣、自然保育体験会への経費補助などを行っています。また認定園を個別に紹介する自然保育ポータルサイト「信州やまほいくの郷」も開設して全国に広報したり、自然保育に関する様々な情報を提供しています。