土 植物・生物 人・地域 つくる 変身!カブトムシ!

2022年9月20日

テーマ:
土/植物・生物/人・地域/つくる
年 齢:
3歳児
ねらい:
・カブトムシを育てる中で生死に触れ、生き物を大切にする心を育てる。
・見たこと、感じたことを身体で表現して楽しむ。

活動内容

空高く、爽やかな心地の良い風が吹く信濃町。

身近な生き物もセミからトンボやコオロギへと変化し、秋の訪れを感じます。

★9月17日(土)

感染症の流行が心配される中、天候にも恵まれ、柏原保育園では運動会が開催されました。よーい、ピーッ!と笛の音で勢いよく走り出す子どもたち。がんばれー!!っと響き渡る声援。かけっこ、玉入れ、綱引きと異年齢での交流を楽しみながらチームに分かれていざ勝負!勝ち負け関係なく、最後まで一生懸命諦めずに頑張る姿。一人一人が光り輝いています😊

 

3歳児競技は『変身カブトムシサーキット』です。

このサーキットでは・・・

①卵のようにコロコロとマットの上を転がる

②幼虫のようにズリズリゆっくりとほふく前進

③ちょっと大きくなった幼虫さんが平均台を渡り

④さなぎのように動かず鉄棒にぶらーん

⑤最後にジャンプをしてはねを動かし、跳ぶ練習

①~⑤を行い、最後には子どもたち特製の巨大虫かごにゴール!!!

とカブトムシの成長を運動用具を使いながら、体を大きく動かして表現します。クラスでカブトムシを飼育してきた子どもたち。

「ぐねぐね~って動くよ」「ブーンって跳ばなきゃね!」見て、触って、感じてきたことを身体で表現。

ゴールしてはねをゲットした子どもたちは虫かごを飛び出して喜びの舞を踊りました✨

 

★以降クラスで飼育を行ってきた様子です。

5月中旬。初めは土の中からなかなか顔をのぞかせてくれなかった幼虫さん。

「お!出てる!」と時々覗かせてくれる幼虫に大興奮。

虫かごの場所取り戦が始まることもしばしば・・・

霧吹きで水をあげたり、生えてくる草を取ったりと虫かごの整備を行うこと数週間。

ついにカブトムシが誕生(成虫に)!!!

名前を決め、お誕生日会も行い、みんなで成虫になった喜びや幸せを分かち合いました。

結果10匹中7匹が成虫になって出てきてくれました。

さあここからお当番(かぶとうばん)を見直して飼育の再スタート!

 

「もうなくなってるよ~」

「ずっとゼリーに頭ささってるよ」←いつ見てもゼリーを食べているカブトムシがいました(笑)

カブトムシは食欲旺盛でゼリーの交換をしたり、

「あー!喧嘩はだめでしょ! 仲良くしてよ~」

「ぼーくん(カブトムシ)また喧嘩してるよ」

毎日の喧嘩を見守ったりと大忙し。

登園後、支度をする途中、ご飯の前、廊下に出るたびカブトムシの様子を観察。

「今日はぼくの番!」「触るのは無理だよ~」

とお当番にやりがいを感じ、カブトムシとの生活を楽しむ子どもたちでした。

子ども達のきづき

なかなか土の中から出てこなかったカブトムシの幼虫。そんなある日。 毎日じっくりと観察していた男の子が、

「なんかさ、朝しか出てこないね」

・・・!!!

カブトムシの習性に気づく声が!!

日中は顔を出さず、土の中にもぐっている幼虫に疑問 を持ったのでしょう。

その疑問に対し、

「カブトムシって『やこうせい』なんだよ」と虫好きの子が応えている様子がありました。

自分の知っていることを教え合う。とっても素敵な姿ですよね。

子どもの気づき、知識ってすごいなぁと驚かされる毎日です。

↑死んでしまったカブトムシ。ケースに入れて観察しました。

沢山のカブトムシが成虫になり出てきてくれた一方、残念ながら出てこれなかった幼虫もいました。

そこで、土の中はどうなっているのだろう?と掘り起こすと共に、生まれてきたカブトムシたちに新しい広いお家を作ってあげることにしました。

早速掘り起こしてみると・・・

 

「なんだこれ?!」「卵みたい!」

丸く固まった土の塊に、中からは抜け殻のようなものが出てきました。

「丸いのかたくて割れないよ」「なんでかたいの?」

「この中にいたのかな」「死んじゃった幼虫かな」

「死んじゃったカブトムシは、さよならしよう」「土に埋める?」

というものを子どもたちなりに理解しながら「ありがとう、さようなら」と感謝とお別れの思いを告げていました。

そして次は新しいお家づくり!

 

図鑑などを見ながら土や木を集めます。

「やらかい土がいいかな」「木は大きいほうがいいよね」

カブトムシを思いやりながらお家づくりを行っていましたよ。

お家が完成した後はカブトムシの大移動。小さいツノ持つといいよと年長のお姉さんに教えてもらいましたが・・・

「ひょえ~」「むり」と苦戦する子、

「いったーい(汗)たすけて!!」と足が引っ掛かりパニックになる子、

スッと何事もなかったかのように持ち上げる子と様々。

怖い、痛いと感じたことも立派な気づきのひとつですよね。

そして無事にカブトムシの新居へのお引越しが終わりました。

 嬉しそうなカブトムシさん

8月下旬に全てのカブトムシとお別えみたれをしました。

飼育を通してたくさんの感情と学びを与えてくれたカブトムシさん、ありがとう!!

事例に対する保育者の思い

育ててみたい!そんな子どもたちの好奇心から始まったカブトムシの飼育。

一緒に過ごせば過ごすほど愛着も湧き、様々な疑問や発見も見つかり、カブトムシと一緒に成長した子どもたち。

「やってみたい!!」「おもしろそう!」と子どもが感じた瞬間を汲み取り、実現していくことがどれだけ大切なのか、今回の事例で改めて考えさせられました。

これからも子どもたちの「!!!」「???」に寄り添い、子どもたちの世界を広げていけたらと思います。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ