2021年12月15日

テーマ：

人・地域

年　齢：

２歳～５歳

ねらい：

・霜月祭に関心を持ち掃除に参加する。
・いつもお世話になっている地域の神社に感謝し、掃除をしてきれいになることを喜び、霜月祭を楽しみにする。

毎年１２月１１日は飯田市上村の上町正八幡宮の霜月祭です。前日に神社のお掃除にこの何年かお手伝いに行っています。保育園から上町の旧秋葉街道を歩いて１５分ほどで神社です。ここら辺は宿場町でした。

旗も立ってお祭りらしくなっています。

早速拝殿に上がらせてもらいお祓いをしていただきます。奥に見えるのが本殿です。これから本殿をお掃除します。

禰宜様から雑巾をいただき乾拭きをします。高いところから順番に拭いていきます。本殿正面はピカピカの鍵がかかっており子どもたちは興味津々。しっかり拭いていました。

本殿の後ろまでぐるっとお掃除します。

手すりを拭いて最後は床や階段です。

お掃除修了。きれいになりました。

ごほうびをいただいたあと、先日七五三のご祈祷をしていただいたお礼を渡しました。

終わってからお祭りの準備の様子をみせてもらいました。湯立になくてはならないかまどです。今は数年に一度作り変えています。

かまどの上はまだ湯の上飾りがありません。

ここではわらをなっています。どこに使うんでしょう。子どもたちはしばらく釘付けで見ていました。

さて、お祭りが終わり、後日子どもたちは霜月祭の様子を再現しました。先生の笛に合わせて太鼓をたたきます。

舞も踊ります。

かまども作りました。

しっかり拭くとピカピカになるね。

こんなに雑巾が黒くなったよ。

神社の杉の木にある「雷様のおへそ」。雷が落ちてからこぶができ、子どもたちはそう呼んで親しんでいます。最近角が生えてきて、必ず触ってみます。「だんだん大きくなってるね。」

「どうしてもやってみたいなあ。」

「わらをもらったけど、難しいな。」

「ちょっとやってみるか。」「どうやったらいいかな。」見よう見まねでなんとかなるかなあ。

年長さんはがんばります。「こんなふうかな。できそうだぞ。」

「見て見て。できたよ」。満面の笑みでわらを持ってポーズ。

翌日の１２月１１日の様子を一部紹介します。朝８時から翌朝７時ころまでお祭りがあります。これは１８時半頃です。

天井にはこんなに立派に湯の上飾りが飾られています。

小学生、中学生の舞もありました。

前日には開いていなかった本殿の扉が開いていました。

昨年は新型コロナのため、掃除に行けず、お祭りも縮小し氏子だけの参加でした。２年ぶりに参加でき地域の皆さんのお祭に対する熱い思いと絆を感じました。同時に子どもたちへの思いもありがたく、本殿に上がらせていただけることに感謝して掃除をさせていただきました。上村では４地区（中郷、上町、下栗、程野）それぞれの神社で霜月祭が行われています。子どもたちにとって、お祭りは、あかちゃんの頃から親しんでいます。子どもたちは神様の存在を身近に感じ、いつも自分たちを見守っていてくれる、そんなふうに思っています。神様だけでなく地域の皆さんに感謝の気持ちをこの掃除で表せたらと思います。また、霜月祭は国の重要無形民族文化財です。歴史ある文化に関心を持ち、いずれは自分たちの手で受け継ぎ、守っていってもらえたらと願っています。