植物・生物 空・天気 火 人・地域 食 つくる 焼きいもいっぱい食べるぞ〜

2021年11月5日

テーマ:
植物・生物/空・天気/火/人・地域/食/つくる
年 齢:
3・4・5歳児
ねらい:
・旬の食材を味わい、秋の恵みや食事に感謝の気持ちをもつ
・自分たちで準備することの大変さや達成感を味わう
・異年齢の友達と簡単なルールのある遊びを楽しむ

活動内容

信濃町から見える黒姫山・妙高山・戸隠山の頭は白く色づき、思わずちじこまってしまう寒さの中、子ども達はしっぽとりやドッジボールなどルールのある遊びを友達と楽しんでいます。

飼育しているカナヘビさんも冬支度。冬は土にもぐって冬眠するカナヘビさんのために土をたくさん入れ、上から落ち葉をしきました。

すると,「ここはすべりだい」「遊び場ね」「お花を入れてかわいくしよう」とカナヘビさんのことを思って枝や花など入れていました。

そしてこんなことも。

ケースの上から花や草を通す子ども達。

「これはなに?」と聞いてみると、「おしゃれな電気」「カナヘビさんが上を向いたらかわいいってなるでしょ」とのこと。お部屋の配置などカナヘビさん目線で作っているのだなぁと驚きました。カナヘビさんも喜んでくれたかな?

さて、毎日の給食のメニューを把握し、楽しみにしているもも組のお友達にやっと訪れた食欲の秋☆です。くり拾いに出かけたりする中、一番楽しみにしていた行事が焼きいも会!!!去年の経験があるためそろそろやきいも会の季節だ!とソワソワ。

ですが、やきいも会を行うためには杉っぱ拾いや木材運び、年長さんは芋を包むなど様々なお仕事があります。お手伝いたくさんしてくれるかなぁ…と思っていましたが…「焼きいも会のための杉っぱ拾い!」と…焼きいも会のために積極的に準備を行っている姿に感心しました。

杉っぱ拾いでは、 毎年拾いに行っている諏訪神社に散歩へ。

「みて!こんなに大きな杉っぱあったよ!」「茶色の葉っぱがよく燃えるんだよね。」

「これかな?」「まわりがチクチクして痛い」と言いながらも一生懸命に探す子ども達。

「こっちにたくさんあるよ〜」「集めたの取ってって〜」と友達同士で声をかける姿が印象的でした。

そして、集めた杉っぱたちを袋にいれ「自分たちで持っていきたい」と片手で持ったり引きずったり…

「引きずったら袋が破れちゃうよ!」と試行錯誤しながら、どんどんと先頭集団から離れていくもも組。

そうしていると,手で持つ部分を両肩にかけてリュックのように背負うお友達が!「それいいねぇ!」「先生手伝って〜」と長さを調節して完成!

杉っぱリュックができました。

「なんか僕たちアリさんみたいだね」と大きなお尻をゆらしながら歩いていましたよ!自分たちのペースで園につき最後まで根気よく運びました。

そして、焼きいも会の日。なんと雨。

残念がる子ども達ですが、雨が降ったら明日に延期と知っているので、「晴れるようにてるてる坊主をつくろう!」と前向きに作り始めました。

これは、「ピカチュウのてるてる坊主!」とアレンジ。

「明日はれますように」と願いを込めて作っていました。

次の日。

晴れて念願の焼きいも会です。

重い木材運びだって頑張れちゃいます。

重そうにしている友達がいたら、「持とうか?」と声をかけ一緒に持ったり,「これはおもそうだ」と木材の量を見て二人で運ぶ姿もありました。

力も協力しようとする気持ちも強くなってきたようです。

 

さぁ、ついに点火です。ベテランの先生に教えていただきながら着火!

じ〜っと見つめる子ども達。「ついたよ〜」とうれしそう。

火を見守っておいもを入れるおきになるまで焼きいもじゃんけんで勝負!

3さいのお友達もおぼえたてのやきいもじゃんけんをお兄さんお姉さんと楽しんでいました。

おきができるとおいもをなげますよ!火のなかにちゃんと入るかな?

おきをまたおいもにかぶせ準備は終わり、あとは待つだけ!

 

ついに焼きいものいい匂いが!アルミホイルをむいて給食室にもっていきやきたてをパクリッ!

「あまくておいし〜い!」「頑張ったかいがあったね!」といちばんに完食。

「食べたらみんなでおならぷぅぷぅだね。」と楽しく食べました!

子ども達のきづき

☆すぎっぱひろい・木材運び

「はたらくざるものくうべからずだよ」と昔の言葉が出てくる子ども達。おもしろおかしく言葉にしながら、一生懸命拾う姿に驚きました。また、「大きい方がいいよね。」「これは重そう」など色や大きさ、重さなどに気づいたり考えていました。

☆やきいも会

「顔が熱い!」「下がったらいいんだよ」と火の熱さを感じたり、火の影がゆらゆらと揺れているのを見て自分もゆらゆらと揺れてみたり…「火ってなんかすごいね!」と圧倒されていました。

保育士が熱いところで木材をいれたり,おきを崩したりする姿に子ども達は,「先生の丸焼きができちゃうよ!」と冗談を言いながら見守っていてくれました。すると、「熱いのにありがとう」と伝えてくれましたよ!笑

「ぱちぱちって音がしてるね」「黒い炎と赤い炎があるね」と五感で火を感じていました。

「あちち!」「なげられないよ!」と言いながらも励まされいもを入れていました.「おいしくなりますように!」と熱くてもおまじないはしっかりしていました.

帰る前の自由遊びの際、畑の肥やしにするためにまだ少し燃えているのを見て「何か赤くなってる〜」と発見。

見ててね,と息を吹きかけると「すごい!魔法みたい」「息を吹くとあかくなるの?」と不思議そうな子どもたちでした。

そして、紙を置くと紙はどうなるかな、と聞いてみると「もえる!」「赤くなる!」

やってみると、紙はすぐに燃え、灰になりなくなってしまい、「なくなっちゃった」「消えた!」と見入っていました。「なくなっちゃうんだね」と不思議な一方で恐ろしさも感じられたのではないかと思います。

☆焼きいもじゃんけん

異年齢の中でじゃんけんが難しいお友達には教えてあげたりお兄さんやお姉さんの姿を見て歌や手遊びをはりきって行ったり、それぞれの年齢で関わり合い学んでいるなぁと感じました。

事例に対する保育者の思い

ずっと楽しみにしていた焼きいも会。食べることが大好きな子ども達ですが、食べられるということが当たり前ではなく、食べるまでには作物を育てたり調理したりと大変な作業と時間のかかることを少しずつ知っていくきっかけになったらいいなと思います。

みんなが食べることができるようにたくさんの人たちがいるおかげであること、生き物の命をいただいていることを保育園での食事、作物の栽培やこのような行事のなかで伝えながら、知ったり感じたりしていきたいです。

また、火のあたたかさ、怖さ、大切さなど五感で感じることができました。お友達と感じたことを伝えあったり,異年齢のお友達の姿や関わりの中で触れ合う楽しさやうれしさを楽しむ経験ができるようにこれからも活動を計画していきたいです。

 

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ