2017年3月15日

テーマ：

空・天気／人・地域／つくる

年　齢：

５歳児

ねらい：

友達と一緒にイメージを広げ、遊びを発展させて楽しむ。

男の子３人から「先生、今日は落とし穴を作りたいんだけど雪が固くて難しいから、先生も手伝って！」と、お誘いがあり、スコップを持って子ども達と一緒に穴作り。

表面は固かったのですが、少し掘ると子ども達でも掘れるくらいの雪の層が出てきました。そこからは子ども達も一緒に穴掘りです。

子ども達が一生懸命掘っている間、保育士は少し離れた場所にもう一つ穴を掘ってみました。

さあ！できあがり！

と思ったら今度は・・・

「ねえ！先生が作った穴と僕たちが作った穴を繋げて大きくして、ぶどうさんみんなが入れるくらいの穴を作ろうよ！」「そうしよう！」と声が挙がり、協力してくれる友達を見つけてみんなでわっせわっせ！と掘りました。

その結果・・・

お休みの子もいましたが、なんと！年長児全員が入る大きさの穴が完成！これにはみんな大興奮です。

そこから一つの大きな穴から色々なイメージをそれぞれ膨らませ・・・

そりを持ってきて屋根に見立てて遊ぶ姿も。

中は意外と広くて快適です♪

そして子ども達が近くに新たな２つの穴を作り、これまた工夫してお家に見立てて遊んだり、お風呂に見立てて遊んだりしていました。

「ぶどうぐみみんなのお家ができたね」「みんなで暮らせるね」と、子ども達の会話も弾んでいました。

表面の固い層から、掘りやすい雪の層になると「わあ、シャリシャリの雪だね。氷みたいにつぶつぶしてるよ。」と、雪質の違いを楽しんでいました。子ども達の発見はすごいですね。

また、そりを穴の上に置いて屋根にするという発想は保育士も思いつきませんでした。そして、そのそりを手で叩いて脅かす役の子も現れ・・・

‘‘お化け屋敷トンネル’’と名前をつけて遊ぶ姿も。

「星のつどいのお化け屋敷みた～い！」と言って、夏の行事を思い出しながら楽しんでいました。

また、そりではなくブルーシートを屋根にしてお家にするという発想もさすがです。

穴を掘って疲れたという子のところに、お店屋さんの役になった子がアイスを売りに来たり、お風呂屋さんになったり、お家ごっこをして楽しんだりとごっこ遊びが盛り上がっていました。

もうすぐ卒園式を迎える子ども達。今年は保育園生活の最後の最後までじっくりと雪遊びを楽しめることができました。子ども達一人ひとりが役割を担い、協同しながら遊びを持続し、発展させていき、試行錯誤しながら満足いくまで楽しもうとする姿に成長を感じました。

時には自分の意見を主張し、時には相手の声にも耳を傾け、共感したり、言い合ったり、一歩譲って協調したりしながら遊ぶことを経験してきた子ども達。まだまだ甘えん坊なところもありますが、様々な経験や対人関係の広がりを通して自立心も高まり、今は小学校に向けて期待に胸を弾ませています。

この柏原保育園で過ごしてきた日々を大切にし、小学校でも一人ひとりが個性を発揮して活躍してほしいなあと思います。