2017年3月3日

テーマ：

人・地域

年　齢：

3歳児

ねらい：

異年齢の関わりの中で共通の目的を持ち、卒園式を意識する。

３月３日、ひな祭り。

子ども達が作った手作りひな人形も子ども達を見守ってくれています。

さて、いよいよ３月に入りました。

３歳児の子ども達も今まで描いた絵や作品を持ち帰るために作品袋を作りました。

春から大事に世話をしてきた生き物達の作品袋です。生き物達がどんな場所に住んでいるか誰よりも知っている子ども達なので、画用紙を石や草に見立てて切ったり、張る場所を工夫したりしながら一人ひとり違う素敵な作品袋が完成しました。

進級に向けて、準備をしている子ども達ですが「お別れ会」や「卒園式」のイメージが湧かないようです。３歳児の子ども達には初めての経験ですので無理もありません。

そこで、４歳児と一緒にお別れ会のプレゼントを作ることにしました。

子ども達と相談して、４歳児が七夕飾りで作った輪つなぎを遊戯室に飾ることにしました。

ペアでの作業は初めての経験なので、始めはお互いに緊張して顔も強ばっていた子ども達ですが４歳児が上手にリードしてくれるので段々と笑顔も見られるようになりました。

「先生、長くなってきたよ」「どっちが長いか比べてみよう」

と楽しい声が響きます。

お兄さん・お姉さんのおかげで、のりの付け方や量、折り紙がひっくり返らないように気を付けながら３歳児も一人で進められるようになりました。

自然に「僕達のと一緒に繋げてみようよ。」と声を掛け合い友達同士で繫げ始めました。

３歳児は見守るだけでしたがお兄さん・お姉さんの姿をよく見ています。

すべて繋げ終わるとその長さに驚き。頑張った分、喜びは大きいですね。

「やったー!!」と大満足の子ども達です。

ですが・・・これで終わりではありません。

一番大事なこと。そう、５歳児には秘密なんです・・・。

でも、いちご組のお友達、秘密が大好き!!５歳児に「何してたの？」と聞かれ元気に

「秘密ーーー！！」

と笑顔で答えていました。

「お別れ会」や「卒園式」のイメージが湧かない子ども達でしたが、実際に活動をすることで５歳児とのお別れを実感するのだと思いました。

春からの異年齢の関わりの中で５歳児と散歩をしたり活動の中で手助けをしてもらったり、優しい言葉をかけてもらったりする中で５歳児はあこがれの存在です。

お兄さん・お姉さんから優しくしてもらった経験を来春に入園してくる年下の子に同じように関わってほしいと思います。

３月に入り５歳児がいるわずかな時間を大事にして週に１回「仲良し給食」を始めました。好きな部屋を選んで一緒に給食をいただきます。給食の量、食器の大きさの違いがとても新鮮です。５歳児は２年前に生活していた部屋に懐かしさを感じていました。

食べ終わった後もそれぞれの部屋で積み木やあやとりをして遊びました。

「ただいまー!!初めてあやとりやったよ!!教えてもらった!!」と楽しい話が止まりません。

「次はどこの部屋にしようかな～」

と来週の仲良し給食が待ちきれない様子です。

卒園までの一日一日を大切に、感謝の気持ちを持ちながら３歳児が出来る方法で年長さんを送り出してあげたいと思います。