土 植物・生物 水 空・天気 人・地域 食 つくる ”ブルーベリー狩り”楽しかった!ありがとう!!

2021年8月17日

テーマ:
土/植物・生物/水/空・天気/人・地域/食/つくる
年 齢:
5歳児
ねらい:
○農作物の成長に興味を持ったり、園周辺の環境に興味や関心を持つ
○地域の方の優しさに感謝し、ブルーベリー狩りを楽しむ

活動内容

例年、近所に住む久保田さんに誘っていただいている、ブルーベリー狩り。

今年も5月早々には、「年長さんにブルーベリー狩りに来てもらえるように育てているから、

楽しみにしていてね。」と久保田さんからお誘いをいただきました。

「やったー!」と喜ぶ子どもたち。ん?でも、久保田さんのブルーベリー畑って、一体どこに

あるんだろう?近くかな?遠いのかな?ということで、今年は採らせてもらうだけではなく、

畑のこと、生長途中のブルーベリーのこと、いろんなことに興味や関心を持てたらいいな、と

考え、活動をしてきました。

子ども達のきづき

6月の初め、みんなでブルーベリー畑まで行ってみることにしました。

始めのうちは、みんな意気揚々と歩いて、おしゃべりにも“花”がさいて

元気いっぱい!でも、実はずいぶん遠かった・・・。少しずつ言葉少なになり・・・、

「まだー?!」「どこまで行くのー?!」不満な声もちらほら・・・。

「頑張れ!もう少し!!」保育士に励まされながら歩いていくと、偶然、

こんな場所を発見!!

「すげぇ!」「どうくつみたい!!」「ライオンいるかなあ?!」

「すげぇ!」「洞くつみたい!!」「ライオンいるかなあ!!?」

偶然、子どもたちの心のワクワクをくすぐる場所を発見したことで、また元気を

取り戻して歩き出しました。

見つけた“洞くつ”の先の坂を上りきると、遠くから心配そうにこちらを見ているおじいちゃんが・・・!?

「よく来たね!遠かっただろ。」

久保田さんが優しく出迎えてくださいました。

久保田さんが一生懸命育てているブルーベリーの説明をしてくださいました。

久保田さん:「この緑色の実が、紫になったら採れるからね。もう少し待っててね。」

子:「この紫のやつはもう食べられる?」「いつになったら採れる?」

久保田さん:「そうだなあ。6月の終わりか、7月の始めにはいいかなあ?採れるようになったらまたお話に行くからね。」丁寧なやりとりに、子どもたちの期待はどんどん膨らんでいきました。

 

それからというもの、近くまで散歩に行くと

「ここもうちょっと行ったら、久保田さんの畑だよね!」「もう採れるくらいになったかな」すごく楽しみにして待っていました。

 

6月の下旬、久保田さんからブルーベリーが収穫時期になったと連絡があり、子どもたちに

話をすると、「やったー!」「明日行く?」「大きい袋もっていかなくちゃ!」

と気持ちは最高潮。7月1日に行かせてもらうことが決まりました。

 

7月1日。

前日から雨の予報で、とっても心配していましたが「カッパを着てでも、長靴をはいてでも行こう!」

そんなやる気が伝わったのか、朝降っていた雨が奇跡的に上がりました。

いつもの散歩道。久保田さんの畑までの道のり。やっぱり遠い・・・。近所のおばあちゃんも

応援してくれました。「おや、どこへいくだい?」「ブルーベリー狩り!」「そりゃいいねえ。

頑張ってね!」

久保田さんも、心配して途中までお迎えに来てくださいました。子どもたちの顔には、

なんだかほっとして安心したように見えました。

みんなが見つけた”洞くつ”の前を通って・・・

遠かった道のり。ついに到着!!

さっそく、深い紫色に色づいたブルーベリーを見つけ、「すごい!いっぱいだー!!」

と大興奮の子どもたち。すぐにでも取り始めたい様子が伺えました。

「こういう、紫になっているやつをとるんだよ。緑色のは甘くないからね。一つのところに

3つとか4つなってるから、全部取るんだよ。」

久保田さんのおばあちゃんの説明を聞き、いよいよ“ブルーベリー狩り”の始まり!

目標は、この入れ物をいっぱいにすること!「僕が一番先にいっぱいにするぞ!」

「負けないぞ!スーパーパワーで100万個採るんだ!!」

さながら、ブルーベリー採り競争(#^^#)

「おー!いっぱいなってる!!どれから採ろうかなあ。迷うなあ。」

「これ、おいしそう!!」

「たくさん採ったらお母さんや弟にあげよっと!」

「先生見て!!おしりの形みたい(笑)」

「もう満タン採れたよ!!」

はじめのうちは競争でしたが、だんだんといっぱいになった子たちが、なかなか

いっぱいにならない子のお手伝いもしてくれるように・・・。

「やさしい子たちだねぇ。」久保田さんからも褒めていただきました。

 

収穫中の一コマ。一人の男の子がクワガタを発見!!

「いいなあ!」「見せて見せて!」たちまち人だかりができました。クワガタは、園に

連れて行って飼うことにしました。

「久保田さん、ありがとうございました!」記念撮影をし、大満足で園に戻りました。

 

その日のおやつには、子どもたちが採ったものとは別に久保田さんから頂いたブルーベリーを食べさせてもらいました。「これ、私が採ってきたのじゃないよね。」

一生懸命採って、お家の人と一緒に食べようと思っていた子が、そんなかわいい心配もしていました。大丈夫!みんなのところから取ったんじゃないよ!!

お家ではどんなふうにして食べたのかな?天気の神様も味方してくれた、楽しい楽しい一日でした。

 

後日・・・

お世話になった久保田さんに、お礼の手紙(絵)を描きました。

「いっぱいなってたから、いっぱい描く!」「久保田さんの顔も描く!」

楽しい経験をした子どもたち。絵を描く手も止まりませんが、思い出話も止まりません。

友達の書いているところをお互いに見ながら、とっても素敵な“手紙”ができました。

上手に描けすぎて、自分で持って帰りたい、飾りたい気持ちにもなりましたが、みんなで話をして、やっぱりちゃんと、久保田さんに届けよう!ということになりました。

 

実がまだ青いうちから見てきたブルーベリー。最後に収穫させてもらって、最初から最後まで、本当に素晴らしい経験になりました。

 

 

 

 

事例に対する保育者の思い

わが園では、毎年お誘いをいただいているブルーベリー狩り。

楽しく採らせてもらって、おいしく食べさせてもらうには、普段どれだけ大切に、苦労をして木の世話や手入れをしているのか、今年は初めて青い実のうちから畑を見させていただきました。

“これからこの実がどうなっていくか”“どんな世話をしていくのか”自分たちのために、

一生懸命になってくださる地域の方がいて、いつも見守っていただいている。採るだけでは経験できない心の成長につながってくれていればいいな、と思います。

地域とのつながり、大切にされている自分たち、小さな頃のこんな経験が、大人になった時のみんなの心の支えとなりますように。

 

みんなで描いたお手紙を渡しに行った時の一枚。

これからも、ずーっとぼくたちと仲良くしてください!!

「久保田さん、ありがとうございました!!」

あずみのしりつみさとなんぶにんていこどもえん 安曇野市立三郷南部認定こども園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 中藤 裕子
運営法人 安曇野市
運営法人代表者名 安曇野市長
園の設立日 1984.4.1
認定日 2015.10.13
区分 認定こども園
住所 〒399-8102 安曇野市三郷温60-1
エリア 中信
お問い合わせ先 TEL : 0263-77-2900 
FAX : 0263-77-2900 
MAIL : kodomoshien@city.azumino.nagano.jp
ホームページ http://www.city.azumino.nagano.jp/kurashi/kosodate/hoiku/renrakusaki/ninkahoikuen.html
定員数 未満児 : 24人 3歳児 : 60人 4歳児 : 60人 5歳児 : 60人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ