2021年7月20日

テーマ：

水／人・地域／つくる

年　齢：

３歳児

ねらい：

・実際にやってみる中で色の変化に気づき、色・色の変化を楽しむ。
・色への興味を通して、水・泡・クレヨンなど様々な素材に触れる。

梅雨が明け、信濃町もぐーんと気温が上がり水あそびやどろんこあそびを楽しんでいる子どもたち。暑さに負けず元気いっぱいに水や泥など夏の自然を楽しんでいます。

なかなか外遊びができなかった7月上旬。子どもたちの中でこんな疑問が浮かび上がりました。ある日の給食中、子どもたちから「オレンジ色と黄色混ぜたら何色になるの？」という質問がありました。別の日には「青と緑で何色？」と他の子からも質問が。子どもたちのなかでパッと浮かび上がってきた色への疑問。その疑問を子どもたち自ら楽しんで解決していけるよう、色あそびをスタートしました。

画用紙に自分で選んだ色を重ねて塗ってみます。
まずは身近なクレヨンから。

次は色えんぴつで。

少し色の変化は分かりづらいですが、１色１色、そのままの色を楽しみ「カラフルになったよ！」と色いっぱいになった画用紙を満足そうに見せてくれました。なかには「こっちはやさしい色ね～」と色えんぴつで塗った色を見て、クレヨンとは違った発色に気づいている子もいました。クレヨンと色えんぴつを描き比べ、見比べしたからこそ分かる気づきですよね。活動中「絵の具やりたいね～」という声も聞こえてきました。

色への興味がさらに高まってきた子どもたち。より色の変化が分かりやすい絵の具を使用して色水あそびに挑戦してみることにしました。

透明の水が入ったペットボトル（キャップの裏に絵の具）をみんなでフリフリ！！

「うわぁ～！魔法みたい！！」

「赤になった！」「僕の好きな黄色になった！」友達と色を見せ合ったり「オレンジジュースだ！」とジュースに見立てたりする様子がありました。

色水が完成したら、コップや廃材を使用して実験のスタート！

色々な色を混ぜて特製の色水をつくってジュース屋さんごっこの開始！「メロンソーダの色みたい」という子どものつぶやきに合わせて洗剤を用意。色水の中に食器用洗剤を入れて、もう一度フリフリしたらあわあわの炭酸ジュースが完成！

とても美味しそうな色水ジュースですね！

洗剤で作った泡を楽しんでいた子どもたち。次は石鹼を使用して泡あそびに挑戦です。泡をジュースの上にのせてフロートの完成♪徐々に遊び方がダイナミックになり、スポンジや泡立て器を使用して泡をつくり自分や友達の身体につけたり、泡水をかけ合ったり。

色水あそび、ごっこ遊び、泡あそびへと次々に遊びを発展させながら楽しむ子どもたちでした。

「これ（黄色）とこれ（水色）混ぜたら黄緑になった！」　「赤と青は紫」「赤と水色も紫だったよ！」

色水を混ぜていく中で色の変化に気づく姿が☆

次第に“紫をつくるには？”など自分作りたい色を目の前にある色から作り出そうとする姿も増えてきました。

ごっこ遊びの中で色水をゼリーの容器に入れていた子どもたち。子どもたちと相談して冷凍庫に入れ、色水を凍らせてみることにしました。

冷凍庫に入れて約１時間後。冷凍庫から出して途中経過を確認。

「真ん中に色あるよ」と氷の中心に濃い色がかたまっていること、「ちょっとポヨポヨする」と凍り切っていないこと、変化した色水の状態に気づく子もいました。

１日経ち色水の状態を見てみると…

「つめたーい！」「つるつる」「かたくなってる」色水とは違う感触に驚き、氷の冷たさを味わっていました。氷をお日様にあてたらどうなるかな？と質問すると「また冷たくなる」「固くなる」という意見が。

お日様にあてた結果は…？
「またポヨポヨになってる」「お水だ」「冷たくないね」氷から水に戻った色水に触れ不思議そうに感想を言い合う様子がありました。

子どもたちの疑問をきっかけに始まったこの活動。□□と△△は○○色だよと答えてしまいそうですが、そこを子どもたちが遊ぶ中で発見していけたらと思い始めました。実際にいろいろな色を使ってみることで、疑問に思った色以外にも新しい発見が出来ると思います。また、様々な素材を使用することで使い方や素材それぞれの特徴に気づく姿もありました。

結果だけでなく、そこに行くまでの過程こそが子どもたちも学びで大切なのではないかと思います。今回の活動を通して　試行錯誤しながら自ら見つけていく　そんな経験をたくさん積んでいってほしいと思いました。