植物・生物 食 二十日大根がとれたよ!

2020年11月30日

テーマ:
植物・生物/食
年 齢:
5歳児
ねらい:
・二十日大根の生長に興味を持ち、調べたり気付いたことを伝えあう。
・自分たちで育てた二十日大根に触れたり食べたりし、身近な野菜に興味を持つ。

活動内容

「今年は何を育ててみようか?」と子ども達と話し合い「ブロッコリー」「かぼちゃ」「すいか」「とうもろこし」などいろんな意見が出た中から、一つは二十日大根を育てることに決まりました。

六月のまだ雨降りの中みんなで種まきをし、小さい芽が出てきて少しずつ大きくなっていくのが嬉しく観察をしていたのですが、雲行きがあやしく・・・気付いたら葉っぱが減ってる?なんで?みんなでよく調べてみると可愛い青むしたちの美味しいレストランになっていました。それも一つの芽から10匹ほど、、、。「二十日大根は葉っぱで光合成をしながら大きくなるので葉っぱが食べられてしまうと育たないと思います」と農家のお母さんに教えてもらい、がっくり。抜いてみましたが何もできていなく子ども達も残念そうでした。

しかし、「もう一回作ろう!!」「リベンジだ」という子ども達と一緒にもう一度挑戦してみることに。

「あんまり暑すぎると育ちにくい」と教えてくれた子がいたので少し涼しくなってきた10月からリベンジを始めました。

まずは種まき。今度こそ!!と気合いの入っている今回は一人一つの牛乳パックとグループで一つのプランターと蒔く場所を増やし、蒔く種の数を減らしての挑戦です。「上手くいくかな」「大きくなるといいな」と心配そうな子ども達は小さな種を丁寧に土の中へ。そして、誰からともなく始まった「大きくなれなれ」のコールは次第にクラス全体へと広がり子ども達の思いがこもっています。

種まきをしてからは水くれも欠かさずに。今回は青むしさんたちに食べられないように寒冷紗もかけることにしました。「先生お水あげたよ」「美味しいかな」と生長を楽しみにしています。

種まきからしばらく経ったある日「あ!!先生!」と嬉しそうな子ども達の声に誘われて見に行くと

可愛い芽が出ていました。「芽が出てきて良かった」と一安心の子ども達。「今度は青むしさんたちこないといいね」「来たらまた食べられちゃうから嫌だよね」と話しながら「来ませんように!!」とお祈りする姿は可愛いものです。

それからも水くれは欠かさず、観察を続けると

「ちょっと大きくなってきた!!」「葉っぱ増えたね」と大興奮。この頃には収穫出来ることを確信したのか「美味しいかな?」と食べる心配を始めた子ども達。気が早いような気もしますが子ども達の純粋な思いに思わず笑ってしまいました。

種まきから一か月と少し(寒くなってきていたので二十日では育ちませんでした)。「そろそろどうかな?」とみんなで確認をし、

「いいかもしれない!」「獲ってみよう!」と決め収穫をしました。

よし、抜いてみよう!

「出来てる!!」「大きいよ」「まん丸だ」と大興奮。よほど嬉しかったのか、「先生、見て!!」の声が止まりません。自然と大きさを比べ合ったり、匂いを嗅ぎあったり、近くにいた他のクラスの先生たちに自慢したり。そんな姿をみて保育士も上手くいって良かったと嬉しくなりました。

プランターの方も大成功。今回は大成功の豊作でした。

収穫出来たら次の楽しみは食べること。「早く食べたい!!」「美味しいかな」「どんな味がするんだろう」と期待が高まります。

まずは

綺麗に洗います。「土ついてたら食べれないからね」という声もあり、自分で食べる分なのでどの子も真剣です。

全員そろったところでいただきます!!!!

大きな口でがぶっと!お味はどうかな?と見ていると「美味しいーーーー!!?うん??辛----いめっちゃ辛い!!!!」と。まさか辛いとは思っていなかったようで驚きが隠せない子ども達でした。自分たちで育てた二十日大根。辛いけどどうしても食べたい!!という事でみんなで話し合い「パパがマヨネーズつけて食べてた!」「味噌でもいいかも!」という声があったので給食の先生に頼み、マヨネーズを出してもらいました。マヨネーズをつけて恐る恐る一口。「あ!辛くない!美味しい!」「これなら食べれる」とあっという間に完食しました。やっぱり自分たちで育てた二十日大根は一味違うようです。

収穫が終わった後、部屋で「やさいはいきている~そだててみよう やさいのきれはし~」という絵本を読み、「二十日大根もやったみたい!!」という子どもたちがいたので、

二十日大根のきれはしを用意して毎日観察中です。どうなるか、生長するか今から楽しみです。

子ども達のきづき

・二十日大根の葉っぱは青むしさんたちも大好き!

・一番最初に出てくる葉っぱはハートみたいな形が2つ。可愛いんだよね。

・大きくなると葉っぱが増えていく。2回目で初めて見ることが出来たからこそ知れたことです。

・収穫するとき葉っぱがチクチクして痛い。裏側をみたらとげみたいなのがあったよ。

・匂いは大根と同じだし、周りは赤いけど中は白だから大根の仲間かな?名前も大根だし!よく見ているなと思いました。

・そのまま食べるととっても辛い。マヨネーズをつけると僕たちでも食べることが出来た!

・噛むとしゃきしゃきしている。

事例に対する保育者の思い

・1回目は失敗してしまいましたが、それがきっかけになり、「次こそは!!」という気持ちが強くなり、より観察したり、調べたり、お家の人に聞いて来たり、大切にしようとする姿がみられ、失敗から学ぶことも多かったと思いました。何事も子どもたちの興味や意欲があることでそこから感じることも気付くことも多くあると改めて感じました。

・実際に育てたことで、生長していく様子を見ることが出来たり、収穫するときに葉っぱがちくちくして痛いこと、匂いは大根と同じこと、食べたら辛かったことなど自分達で経験し、発見することで保育士から話を聞くよりも子ども達の中に残っていくと感じました。今後も自分たちで考えて、試して、経験していけるような活動を取り入れていくとともに満足いくまで取り組める環境を用意していくようにしたいと思います。

 

いいづなちょうりつさみずっこほいくえん 飯綱町立さみずっ子保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 矢野 泉
運営法人 飯綱町
運営法人代表者名 飯綱町長
園の設立日 平成28年11月28日
認定日 2017.10.27
区分 保育所
住所 〒389-1206 上水内郡飯綱町普光寺170-4
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-253-8800 
FAX : 026-253-5500 
MAIL : samizukko-hoiku@town.iizuna.nagano.jp
ホームページ http://www.town.iizuna.nagano.jp/14/115/4943/index.html
定員数 未満児 : 24人 3歳児 : 20人 4歳児 : 23人 5歳児 : 23人 6歳(学童)以上 : 人
基本開所曜日 月火水木金土
基本開所時間 7:00~19:00
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