2020年8月12日

テーマ：

植物・生物／人・地域

年　齢：

０・１歳児

ねらい：

・身近にいる動植物に触れ、生き物のおもしろさ、不思議さを感じる
・感じた思いを、動きや言葉によって表現する

長かった梅雨も明け、子どもたちも、生き物たちも大好きな夏が、ようやく信濃町にやってきました。

雨の日が続いたある日のこと。子どもたちがお部屋の片付けをしていると・・・お部屋にあるボールプールの中に黒い影が。

近づき、よ〜く見てみると、なんと！サワガニを発見！！

どうしてこんなところにサワガニがいるのか？

２週間ほど前、年中さんで飼っていたサワガニが迷子になっていました。

どれだけ探しても見つからなかったサワガニ。

そのサワガニが一番遠く離れた０．１歳児クラスのボールプールの中から見つかったのです！

2週間ごはんを食べず、水がなくても元気いっぱいに動いていたサワガニ。

長かった梅雨のおかげで、適度な湿度があり、このサワガニはお部屋の中でも元気に過ごせたのかもしれませんね。

サワガニに興味津々の子どもたち！

「ぼくの！ぼくの！」とサワガニを誰にも渡さないように持って歩く子、「みせて！みせて！」とサワガニに顔を近づけてジーっと見ている子。子どもたちは思い思いにサワガニを観察していました。

やっと見つかったサワガニ。みんなで年中さんに返しにいこう！ということになりました。

年中さんのお部屋に行くと、たくさんの生き物がお出迎えをしてくれました。

カブトムシ、クワガタにカナヘビ！子どもたちは興味津々に虫かごを覗き込みます。

お兄さん、お姉さんとお話を楽しみながら、たくさんの生き物と触れ合いました。

普段あまり見ることのできない生き物と触れ合うことができ、とっても満足そうな子どもたちでした。

サワガニとはここでお別れ。自分たちのクラスで発見したカニさん。名残惜しそうに「バイバイ」「カニさん、またね」と声をかける姿も。

お家に帰れたカニさんはとっても嬉しそうに、元気に動いていました。また会いに来るね！

発見後は、ボールプールの中からカニさん？と驚いたようで、子どもたちは不思議そうにサワガニを見つめていました。

保育士が透明な容器にサワガニを入れると、上から、下から、横から、様々な方向からサワガニを観察していました。下から見てみると、自分の普段見ているカニとは違い、ビックリしたのでしょうか。「うわ」という表情をする子も。

サワガニの様子を見て、カニの動きを真似し、チョキチョキと手を動かす子もいました。

その様子を見て、他の子もチョキチョキ♪

年中さんのお部屋に行った後は、ピョンピョンとジャンプしたり（カエル）、人差し指同士を合わせてコツコツと言ったり（カブトムシが喧嘩している様子）、ニョロニョロと言いながら手を動かしたり（カナヘビ）する様子もありました。

目で見て、触って、感じたことを動きや言葉によって伝える。

そんな姿がたくさん見られた１日でした。

身近にいる生き物や植物に興味を抱いている子どもたち。虫を見つけると「むしさんいた！」「おいで〜」と声をかけたり、動く虫を追いかけたり。

そんな子どもたちですが、４月当初は虫を見つけると「こ、わ、い」と言って後ずさりをしている様子がよく見られました。

保育士や友達が生き物と関わる姿を見る中で、「自分も触ってみよう」「少し近づいてみよう」といった感情が芽生えているのではないかと思います。「友達と一緒に」という他者とのかかわり、経験を大切にしながら、子どもたちと成長していければと思っています。

身近なところに子どもの興味はたくさん転がっています。興味を自分なりに表現してみようとする子どもたち。その思いを受け止め、自分の気持ちを表現することを楽しみながら経験を積んでいってほしいと思います。