2020年7月21日

テーマ：

植物・生物

年　齢：

４歳児

ねらい：

・季節や身近な生き物に興味・関心を持つ
・図鑑や絵本をみてクワガタやかぶと虫について知る

「先生ー!　クワガタの赤ちゃん見つけたよ!!　私、この子のお母さんになる!!!」というAちゃんの言葉から始まったクワガタへの思い・・・。しばらく見つけた幼虫を飼育したところ、クワガタではなく、コガネムシの幼虫だということが判明したのでした・・・。

Aちゃんのクワガタへの思いは日に日に強くなり、クラスのみんなにもAちゃんの思いを伝え、絵本や図鑑、男性保育士に聞いて、クワガタについて調べました。「スイカを木に塗ると良いかも」と聞き、給食のデザートのスイカの汁を木に塗ってみたけれど、翌日クワガタは見つからず・・・。

その後、“バナナでクワガタをおびきよせる方法”　を知り、給食のデザートがバナナの日に少量取っておき、準備をして木につけてみることにしました。

園庭の「どの木にするー?」と相談して、一番集まりそうな木に網に入れたバナナを縛り付けました。

「明日、クワガタが来ますように・・・」と手を合わせてお願いしました。

さて・・・みんなの願いは叶うのでしょうか???

次の日。

早速見に行きましたが、バナナに集まっているのはアリばかり・・・。

残念がっていると虫網を持ったAちゃん、Bちゃんが「先生！何か見つけたよ!!」とすべり台の方から虫取り網を持ってやってきました。

なんと!!クワガタだったのです＼(◎o◎)／!!

大興奮のこあら組さん!!

「きっとバナナのにおいがして来たんだね♡」と大喜びでした。

「何クワガタかな?」「どうやって飼えばいいかな?」疑問に思う事は図鑑や絵本を見れば大丈夫!!と自分達で調べていました。

「飼育するのに必要な物はなんだろう～??」との問い掛けに「土!!ゼリー、広いお家!!!」「クワガタは朝寝て、夜起きるんだよ」と、飼育するにあたって色々な事を調べ、“大事にしようね”と喜ぶ姿がありました。

Aちゃんが見つけた小さな幼虫から始まったクワガタ探し。子ども達の願い、一生懸命さに保育士もどうにか叶えてあげたい気持ちも強く、色々と試してみました。

“〇〇やってみよう”　“今度は〇〇してみよう”　“先生、〇〇すると良いみたい”

見つけたいという思いから子ども達なりに考え、調べた気持ちは大切にしたいと思い、実践し、思いに寄り添うようにしました。

今回のことは奇跡に近い出来事でしたが、子ども達にとってはとても貴重な体験で、“願えば叶う”という体験もでき、この経験が今後の活動や挑戦につながってほしいなと思います。

念願叶って掴まえた“コクワガタのコウちゃん”、大切にこあら組の仲間として飼育したいと思います。

となりのクラスのぱんだ組のお友だちも興味津々で飼育箱を覗いています。

園の夏祭りに廊下に提灯を飾ると「こうちゃんのお家にも。」と、飼育箱に年中さんの提灯と同じ「ねこのピート」の折り紙を貼って飾ってあげていたAちゃん。大切な仲間を大事に思う気持ちをこれからも見守っていきたいと思います。