2015年12月17日

テーマ：

人・地域／つくる

年　齢：

３歳児、４歳児、５歳児

ねらい：

地域の大人と交流を図る（⇒地域連携や地域の教育力向上に資する）

たかやま保育園では、平成2１年度から、地域のおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に農作業を行う「一緒に楽しみ隊」活動を行っています。

一緒に楽しみ隊では、年間を通して、畑をおこすことから種まき、栽培、収穫までの全てを一緒に行います。
毎回参加してくれる方もいれば、たまに参加の方もいます。無理のない範囲で参加できることが、この取組の長続きの秘訣かもしれません。

参加してくれるおじいちゃん、おばあちゃんは、園児の祖父母である必要はなく、地域に暮らす方であれば誰でも参加していただいています。そうすることで、孫がいる家庭でもそうでない家庭でも、地域全体がたかやま保育園の子どもたちと関わることが可能になります。子どもたちとしても、地域で暮らすたくさんの方々を知る機会になります。

一緒に楽しみ隊では、おじいちゃん、おばあちゃんが農具の名前や使い方や、野菜の育て方を子どもたちと保育士に教えてくれます。

最初は緊張している子どもたちですが、作業を重ねるごとにお互いの壁はなくなり、
「おじいちゃんどうやるの？」
「教えて！」
などと、子どもたちから積極的に話しかけるようになってきました。

おじいちゃんおばあちゃんたちも、自分の孫と接するかのように優しく、わかりやすく教えてくれて、この活動を楽しんでくれているようでした。

たかやま保育園では、一緒に楽しみ隊以外でも、一人暮らしの高齢者に贈り物をしたり、園の行事に招待するなどして、地域との関わりの機会を積極的に設けています。

最初から最後まで一緒に野菜を作るということで、連帯感や協力する楽しさを味わい、社会性の基盤が養われています。

祖父母の皆様には、いつも教えていただくことがたくさんあります。地域の子ども達は全て「我が孫」。そんな気持ちを持って接してくださる姿に頭が下がります。

保育園側としては、「これでいいのか」「もっと大勢の方が参加できる工夫ができないのか」「祖父母におまかせになってしまっていないか」、、、といった迷いや反省は多々ありますが、細々でも続けていける大切さを感じます。

これからも地域の皆様とのふれあいを大切にし、そのお声を聞きながら交流をすすめていきたいと思っています。