人・地域 食 つくる なまはげ軍団がやってきた‼︎

2020年2月6日

テーマ:
人・地域/食/つくる
年 齢:
0〜5歳児
ねらい:
・伝統行事である節分の由来や意味を知り、豆まきをして伝統や文化に親しむ。
・友だちと一緒に考えたり話し合ったりして、豆まきの準備をする。

活動内容

ない!雪が信濃町にない!(と書いていると、今年一番の雪が降りました・・・)

今年は信濃町にも雪が少なく、「こんな雪のない信濃町初めてだよ」という声も聞かれるほど。例年は園庭に高い雪山ができ、そり滑りや雪遊びを楽しんでいますが、今年は園庭で鬼ごっこやかくれんぼをして楽しむ子どもたちの声が響いています。

 

そんな、かくれんぼをしている時…「お花が咲いてる‼︎」と嬉しそうな声が聞こえてきました。暖かいので、もうオオイヌノフグリが咲いていたのです。しゃがんで隠れながら下を見ていた子どもたちの発見ですね。

 

今年の節分はそんな雪のない園庭で豆まきをしました。

1月も半ばを過ぎると子どもたちはソワソワし始めます。「今年もなまはげ軍団、来るのかなぁ??」そんな声から、それぞれの学年で豆まきに向けて準備が始まりました。

自分の心に住むどんな鬼を追い出したいか考えてお面作り。「泣きむし鬼」「おこりんぼ鬼」「ちらかし鬼」「くいしんぼ鬼」など、よく考えて作り、個性的な鬼が出来上がりました。

年少さんは参観日でおうちの人と一緒に楽しそう。

 

次に、鬼が来たときにはどうしようか、何が必要かなと考え始めた子どもたち。

節分の絵本を見て、鬼はいわしの臭いと柊のトゲトゲの葉っぱが嫌いと知り、「作ったほうがいいね」と作って、鬼が入ってこないようにとドアに貼り付けました。

鬼が来た時には豆を投げなきゃ‼︎と豆作りも始まりました。広告や新聞を切って丸めます。

「もっと強くしよう」とテープで巻いて崩れないように工夫する子もいます。

「見てー、こんなにできたよ!」これで準備はバッチリですね!

 

そして、年長クラスではこんな声が聞こえてきました。「小さい子たちを鬼から守るために、今年は僕たちはマメマイターになろうよ!」

※マメマイターとは、鬼が来た時にやっつけてくれる正義の味方なのです。去年はマメマイターがやってきて、なまはげ軍団をやっつけてくれたのです。

去年のマメマイターの写真を見ながらマメマイターのヘルメットを作りました。まずは、絵で描いてどんな感じかイメージを膨らませます。(年長さんの様子は、詳しくは前々回の”なまはげ軍団にまけないぞ!”をご覧ください。)

風船に何枚も新聞や和紙を重ねて貼り、絵の具で色を塗りました。保育園を守るため、根気よく頑張ります。

ついに完成‼︎他の学年の友だちや保育士にも見せに行っては、「マメマイターが守るから大丈夫だよ!」と声をかけてくれます。さすが、保育園で一番大きいお兄さん・お姉さんです。頼もしいですね。

 

興味津々の年少さんに、「被ってみる?」と自分の作ったヘルメットを被せてくれました。

「私にピッタリサイズだからどうかな?きつくない?」と年下の子を気遣ってくれる優しい年長さん。

そして、豆まき前日。全クラスをパトロールして、「明日はマメマイターが守るから安心して来てね」と自分より小さいクラスの子に優しく声をかけてくれました。

 

いよいよ当日…

まずは年の数より1つ多く豆をもらいました。。心の鬼を追い払い、福の神を呼び込み、今年も元気で過ごせますように…とみんなで願いながら食べました。

「美味しい!」「もっと食べたいなぁ…」炒った大豆は香ばしくて子どもたちに好評でした。

 

豆も食べて準備が整うと・・・なまはげ軍団、来るのかなぁ?と恐る恐る外に出ました。

各クラスに年長さんマメマイターがパトロールしてくれています。

 

今年はなんと、マメマイターがなまはげ軍団よりも先に来てくれました!「マメマイター‼︎」と手を振ったり声をかける子どもたち。

 

安心しているところへ、なまはげ軍団が登場‼︎なんと今年は子分も連れて4人でやってきました‼︎

未満児さんもドキドキ、用意した豆をまけたかな?

幼児クラスでも怖がって保育士の後ろに隠れたり、なまはげから遠くに逃げながらも、「おにはーそと、ふくはーうち」と豆をまきます。

今年は雪がないので子どもたちもなまはげも園庭を走り回って戦います。

 

少しずつ弱っていくなまはげ軍団…みんなで無事追い払うことができました!

マメマイター、ありがとう‼︎みんなで力を合わせて鬼を追い払えたね!

 

その日の給食とおやつは節分にちなんだメニューでした。いわしのつみれ汁は匂いを嗅いで確認する子もいました。

食育コーナーでもいわしの頭も匂いを確認。「給食のつみれより匂いが臭いね」「この臭いが鬼は嫌いなんだね」

鬼はいわしの臭いが嫌い=この臭いだったのかぁ〜と、実際に五感で感じて納得していた子どもたちです。

子ども達のきづき

鬼の嫌いな臭いのする、いわしの頭を作っていた時のこと…

「何で頭を作る??」今までの経験を思い出しながら、年少さんでも自分たちで考えていました。「折り紙がいいんじゃない?」「紙を切ったら?」「カップとか空き容器はどう??」次々にアイディアが浮かびます。そこでそれぞれ作りたい材料のチームに分かれました。

折り紙チームは「折り紙、こうやって折ったら頭の形になるかなぁ?」友だちと相談したり、考えたり。

紙チームは「こんな形で、模様もあるよね」形を描いて切り抜きます。

容器チームは「これじゃ色がないから折り紙付けたら?」と折り紙を貼ったり、模様を書いたり。

それぞれに考え、話し合って作ることができるようになってきました!

 

そして、年長さんがマントや衣装を着ているのに憧れた年少さん。「ぼくたちも欲しいなぁ」

年長さんの部屋に材料をもらいにいくと、「どうしたの?」「何作りたいの?」「作り方教えてあげるよ!」と頼もしい声。

年少さんの大きさに合わせて…「ここを切ってごらん。切りにくいから気をつけてね。」

「このくらいの大きさでいいかなぁ??きつくない?」目線を低くして長さを測ってくれています。

作り方を真剣に見る年少さん。

 

なんと、始めは作りたい子数人で年長さんの部屋に行ったのですが、気付いたら年少さん全員が衣装を作って帰ってきました‼︎

「なんで言うお姉ちゃん?」と名前を聞き合って喜んでた年少さんです。年長さん、ありがとう‼︎

 

マメマイターが帰った後のこと…

部屋はマメマイターやなまはげ軍団の話題で持ちきり。「なまはげ軍団ってどこに帰っていったのかなぁ??」「あっちの方向だから…黒姫山に住んでるんじゃない?」「なまはげは秋田からきたんだよ。」自分の考えや知っていることを伝え合っていました。

 

「マメマイターに手紙書きたい‼︎」と、みんなを守ってくれたマメマイターに手紙を書き始めた年少さん。

「守ってくれてありがとう」「また来てね」「力もちだから、今度はお餅つき会にきてほしいな」「かけっこして遊んでみたい」

などなど、可愛らしい子どもたちの思いが詰まった手紙。

でもどうやって渡す??「窓に貼っておく?」「でも見てもらえるかなぁ?」書いたものの届られるか困ってしまいました。

すると、園長先生がマメマイターに届けてくれることになりました!「マメマイターに届けてください!お願いします!」

みんなの思いはきっとマメマイターに届いたね‼︎

事例に対する保育者の思い

伝統行事である節分。

節分が近づくと去年のことを思い出して話題に上がり始めました。

「鬼を追い払うためにはどうしたらいいかな」

子どもたちは本や紙芝居を見たり、お家の人に聞いてみたり、友だちと相談したりしながら、それぞれに考えを巡らせています。

豆まきはなぜするのか、昔からどんないわれがあって行っているのか、どんな準備をしてきたか…など、伝統行事の意味や由来を伝えていく大切さを感じました。日本の文化を知り、大切にしていってほしいです。

 

また、豆まきの準備を通して、友だちやクラスみんなで意見を伝え合い、お互いの意見を認め合う姿もありました。そして考えたことを実行しようと試行錯誤したり、協力したり。異年齢で関わることも多くあり、年下の子への思いやりの気持ち、反対に年上の子への憧れを感じる日々でした。

子どもたちがじっくり考えたり、やりたいことを十分にできるようにサポートしていきたいです。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ