2019年12月13日
12月に入りカレンダーも残すところあと1枚。
信濃町も何度か白くなることもあり、子ども達が外に出て雪だるまを作ると出来上がるのは黒雪だるま、、
白くて大きい雪だるまを作りたいと思う子ども達です。
12月といえばクリスマス!
子ども達が楽しみにしている行事。
保育園でもクリスマスツリーを出しました。
年長の子ども達に手伝ってもらい、ツリーを組み立てました。「できたね!でも、なにか足りない、、」「私の家にもツリー飾ってあるけど、サンタさんとかキラキラした飾りを飾ったよ!」と。「みんなで飾りを作ってクリスマスツリーを作ってみる?」と提案したところ、子ども達の目はキラキラ!「どんなのにしようかなぁ⁇」「お家にある飾りを真似してみようかな〜?」
早速飾り作りのスタート!
廃材や折り紙を使って飾りを作ります。今まで経験したことを思い出して作る子もいれば、クリスマスツリーには星がなくちゃと星を折り紙で切って作る子も。
その中でも、友達の姿を見て真似て作ってみたい姿やイメージした物を形にするためにいろんな方法で作ったり試行錯誤したりする姿が見られました。お互い作り方を教え合う中でも友達にわかってもらえるような言葉を選んで使う姿も見られました。
日に日に増え続ける飾り。あっという間に素敵なツリーになりました。
秋から続けてきた木の家作りも完成しました。完成までにはいろんな困難がありました。
最初に作っていた方法や場所では風ですぐに倒れてしまう。何度起こしてみても風が吹けば倒れてしまいます。
「あ〜あ、また倒れちゃってるね、、」と落胆の声。
「風にも強い家にしたいのにこれじゃ雪ならすぐに壊れちゃう」の声も。
それなら場所を変えてみよう!
木とかに縛って倒れなくしてみよう!とお引越し。
そして、もう一度みんなでどんな家にするのかイメージを共有しようと、家作りのリーダーに絵を描いてもらいました。
「屋根は雪が落ちるように斜めにして、壁には板をつけて風が吹いても温かい家にしよう!」
みんなでイメージを共有できたところで作業開始。
イメージを持って作業が進んでいきます。
またもや困難が、、。それは材料不足。
クラスのお友達の家は木材屋さん。
もらいに行ってみよう!
「このくらいの長さの板ありませんか?」
欲しい長さの見本となる板を持って聞いてみます。
「板たくさん置いてあるんだね!」
「これでお家を作ったりしてるんだね!」
そして実際にお仕事している現場を見せてもらいました。
奥の方から板が流れてくると同時にのこぎりの刃で切られてきて
パカっと分かれていました。
「わーー!すごい!2つに分かれた!」
お仕事を見せてもらっている間に「持っていってもいいよ」と。頂いた板はみんなで力を合わせて保育園まで持って帰ります。
「こんなにたくさんあれば木の家もすぐに出来上がるね♪」期待する声が聞こえてきました。
この木の家作りは作業が進むにつれて子ども達の背の高さや力では限界がきていました。
すると、
クラスの子のおじいちゃんが様子を見にきてくれて一緒に手伝ってくれたのです!
「押さえてるから釘で打ってごらん」
「あと少しだ!」
と励まされながら子ども達も作業に夢中。
おじいちゃんの力も借りて、ベニヤ板を切ったり、扉をつけたり。
おじいちゃんの他にも地域の方にも協力をいただきました。
一級建築士さん
子ども達の作った家を見てもらい、丈夫にするにはどうしたらいいのか調べてもらいました。
メジャーを使ってそれぞれの壁の高さを調べたり、、
家の状態を絵に書いてこれからの作り方の手順を教えてくれたり、、
子ども達もプロの作業の仕方に興味を持ってじーっと見つめていました。
ほかにも、
保育園のお友達のお父さんは木工屋さん。
天気が悪い中だったのですが見にきてくれて、屋根の付け方を見てもらいました。
すると、、
週末明けた月曜には家の屋根が付いていたのです!!
子ども達の背の高さではできないため、つけてくださいました。
「屋根がついてる〜♪」
「屋根があるところとないところだと温度が違うよ!入ってみて」
たしかに!屋根のあるところないところでは温度が違うような感じでした。すごい発見です!
完成した後も何度か扉が取れてしまい、おじいちゃんが取れてしまうたびに付けにきてくれていました。そして、風が吹くたびに扉が開閉し取れてしまっていたので鍵と扉には取手までつけてくれていて子ども達も家で遊びたい気持ちがさらに高まっていました。
「いらっしゃい!」
「ここに座ってください。ご飯をどうぞ」と遊びを楽しんでいます。
「ここでご飯を食べるところで〜」
「ここでトイレをして〜、使ったら紐を引っ張って流すんだよ!」
「ここはお風呂で〜蓋もついてるんだよ」
遊びの中でも友達と
「お風呂の温度はどうですか〜?」とやりとりをしている姿がありました。
薪のお風呂だそうです。
そして、
「ここは暖炉♪あったかいでしょ?」
もう、本当の家みたいです。
作業を始める前に”今日のやるところは”と確認から始まります。
この日の話の中で、”雪が落ちるようにするには屋根はどうしたらいいか”という話し合い。壁と屋根の具合も考えながら作らないといけないということを設計図を見て気がついた子ども達。
壁は高さを揃えるのではなく高さを変えながら作ろうということになりました。
“壁の真ん中は高くしてそれから順番に小さく並べていく”
子ども達の頭の中でイメージができ、高さを比べながら並べていきます。
「この壁の板はこのくらいの高さだね」「じゃあ、これよりも高くしていかないと」と手で比べてみたり
板がついている土台に乗って、自分と板の差を比べてみたりする姿も。体を使って調べているところに関心しました。
長さを調べる方法でものさしとメジャーを用意すると、、「これ、お兄ちゃんが使っているのに似ている!線を書くのに使ってた!でもこれの方が長いな〜数字も書いてない」と言いながらも板のところへ持っていっていました。
ものさしに印が付いているのに気がつき、印を目印にしながら高さを調べる姿も。
こちらではメジャーを使ってなにかしようとしています。見ていると、、
メジャーを反対側の壁に引っ張っていっています。
壁の1番高い板ところが反対側の壁の1番高い板とちゃんと同じ位置になっているかというのを調べていたのです!!
使い方としては違うのですが、ちゃんと屋根に傾斜をつけるためには両方の壁の高さを同じくしないといけないと思いこういう姿が見られたんですね。
両側の壁の高さが揃っているかものさしを横に使い反対側壁の高さ比べをする姿も見られました。
実際の使い方を知らなくても、子ども達なりに考えて使って物の高さ長さを調べていました。
おじいちゃんと一緒に作業している中で、子ども達は今まで金づちで作っていました。が、作業する中でベニヤ板を釘打ちするのはなかなかの力が必要。
ということもあり、電動ドリルを持ってきてくれたのです。
初めての道具に興味津々!!
使うと音も出るしスムーズにネジは入っていくので子ども達のやってみたい気持ちも高まります。おじいちゃんに手伝ってもらいながら一緒に作業すると、「すごーい!すぐにネジが入っていったー!」と、道具の凄さを実感していました。
出来上がった家で遊んでいると、扉を開けるとすぐに閉まってしまい困っていました。すると
「いい考えがあるんだ〜」と木の枝を持って
扉に木の枝を置いて土で固めて固定していてのです。
「これならみんなすぐに入れるでしょ?」と使っていくうちにどんどん使い勝手が良くなりそうな家になりそうです。
最初は”わくわく広場に自分たちだけの家を作ってみたい”という声で木の枝から始まった木の家作り。ここまで本格的な活動になるとも予測できず、またいろんな方の協力や力を借りて作ることができました。
この活動の中、友達との協力する大切さ、言葉の伝い合い、身近な人地域の人との交流などさまざまなことを体験できました。地域の方や身近な人と触れ合う機会があまりないことがあり、こういった活動で子ども達の姿を見てもらえたり、子ども達も地域の方に親しみを持ち、相手の気持ちを考えて関わったりすることができたように感じます。また遊びの中きら情報を取り入れて、情報を基に判断したり、情報を伝えあったり、することで思考力、判断力、言葉の獲得にも繋がったように思えます。
できた家ではもう、子ども達はごっこ遊びが始まっています。出来上がった家で子ども達が残り少ない保育園生活の中で思う存分楽しめたらいいなと思います。
園の形態 | 普及型 |
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代表者氏名 | 園長 : 柳澤 美香 |
運営法人 | 信濃町 |
運営法人代表者名 | 信濃町長 |
園の設立日 | 1963.7.1 |
認定日 | 2015.10.13 |
区分 | 保育所 |
住所 | 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1 |
エリア | 北信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 026-255-3740 FAX : 026-255-3740 MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp |
ホームページ | https://www.town.shinano.lg.jp/ |
定員数 | 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人 |
基本開所曜日 | 月,火,水,木,金,土 |
基本開所時間 | 7時30分〜19時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |