2019年10月31日

テーマ：

土／植物・生物／空・天気／つくる

年　齢：

３歳児

ねらい：

・身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味関心をもつ
・友達のよさにに気づき、一緒に活動する楽しさを味わう

今いちごぐみで人気の絵本があります。「どんぐりむらのどんぐりえん」という絵本です。
この中でも特に好きなページがたくさんの落ち葉でお風呂をつくっている場面です。
この本を見たときから「いいな～！」「つくりたい！」と興味津々です。
しかし、園庭にはたくさんの落ち葉がありません。

どこか園庭以外に落ち葉がたくさんある場所がないか子どもたちに問いかけると、しばらく考え「あ！大きい神様がいた所は！？」と一人の女の子が。

以前４才のみかんぐみさんと行った貞林寺にたくさん落ち葉があったことを思い出したようです！
さっそく未満さんも誘って貞林寺へ向かいます。

普段は年長さんに手を繋いでもらっているので年下の子を引っ張っていくというのは少ないのですが、「お兄ちゃんについてきてね」としっかり手を繋いでお兄ちゃんになっていました。
道に停まっていた大きなトラックを見つけ少し見学。「わぁ～大きい！」「触ったら危ないよ！」などと言葉を交わしながらじっくり観察しています。
そして貞林寺に着き落ち葉集め開始！

大きな袋を落ち葉いっぱいにするためにみんなで頑張ります！

落ち葉がたくさん集まっている場所へ行き両手いっぱいに持ってくる子

綺麗な葉を見つけ丁寧に集める子などそれぞれ集めます。

ほうきで葉を集める先生を見て大きな枝を拾いほうきのように掃き始める子も。

一才の子も自分と同じくらいの枝を持ってきて真似して頑張ってくれました！

未満さんにも手伝ってもらったお陰で袋もいっぱいになっていよいよお風呂づくりです！
天気が優れず1日空けて穴を掘りました。
1日空いたら園庭の落ち葉もいっぱい！
「保育園のも使えるじゃん！」と嬉しそうです。

どれくらいのお風呂に子供たちで決め、みんなで協力して掘ります。
みんな中に入って掘りたくて「ねぇあっち行ってよー」「中にはりたーい！」と争奪戦！

どんどん掘っていくにつれて「こうやってやると土だしやすいよ」と男の子がやりやすい方法を見つけみんなに教えてあげます。それを見た子たちはすぐ真似をして取り入れていました。

大きな穴が掘れたら、次は落ち葉を入れます。
両手いっぱいに葉を運ぶ子どもたち。何往復もして運んでいます。
「手以外にも落ち葉を運ぶいい方法ないかな？」と問いかけるとすぐ周りを見渡し「あ！いいこと思いついた！」といいバケツを持ってきて、バケツに入れ始めます。

「こうすれば、こぼれなくていい！」と1人の子が考えました。良い考えですね！
他の子たちも真似て楽しそうに運んでいました。

散歩で拾ってきた落ち葉だけでは足りず、園庭の落ち葉も集めます。先生に貸してもらい熊手で上手に集める子。使ったことがあったのかな？

未満さんたちも集まってきます

そしてついに完成！！
出来上がったお風呂に飛び込みます。

寝転がって「きもちい〜」と休んでいる子も。とても気持ちよさそうですね。
落ち葉集めを手伝ってくれた未満さんたちも招待します。

遠くにいた子たちも呼んできましたよ。

また、未満さんだけでなく、年中さんたちも来てくれました。

遊びを通して異年齢で関われることとても嬉しいですよね。

その後も「どんぐり使ったら可愛くなるかな？」

「この棒使って囲おうよ」とどんどん進化していきます。

また、「この葉っぱシャワー見たい！」

「この大きい葉っぱで身体洗えるじゃん！」とアイディアが止まりません。

これからどんなお風呂になっていくのかな？
とても楽しみですね

―落ち葉拾い中－
「見て！この葉っぱハートだよ！」

かわいくハート型の穴が空いている葉っぱを発見！
「この葉っぱたくさん穴空いてる。すごいおいしかったのかな？」

虫が葉っぱを食べていることを知っているようです
「見て、きれいな葉っぱだよ～！」

葉っぱ集めをしていると色々な葉っぱに出会えます
葉っぱを拾う事で想像したり、発見したりとても面白いですね。

絵本に描かれていた大きな落ち葉のお風呂を見た瞬間「つくりたーい」と子どもたちが行ったのがきっかけで始まった活動。お風呂にするためには大きな穴を掘らないといけないので全員で協力して出来るか不安でしたが、「今日お風呂つくるんだよね！？」「やったー！」と全員積極的に取り組んでくれました。
全員で何かをつくるという体験をしたことで、子ども達の達成感に少しでも繋がったのではないかと思います。
今、子ども達は「これやってみたい！」「これたのしそう！」などと興味関心に溢れています。
この気持ちを大切にして、これからの活動に生かしていけたらと思います。
また、今回の活動のように異年齢で関わる機会も大切にし、成長に繋げていきたいと思います。