2019年7月14日
前回投稿した“カエルブーム”のりんごぐみのその後を今回も追ってみたいと思います。
数人の子どもたちが楽しんでいたカエル探しから、クラス全体に広がっていったカエルブーム。カエルを捕まえてはケースに入れて…と捕まえることを喜んでいた子どもたちでしたが、少しずつ変化がありました。
まだまだ、カエルを探しては捕まえてケースに入れて観察して…とカエルとの触れ合いを楽しんでいるりんごさん。
ある日、園庭で遊んでいると、大きな歌声が。
「かえるのうたが〜♪きこえてくるよ〜♪」
数人の子が園庭の端にある草むらで歌っているのです。
「どうしたの?」と聞いてみると、「カエルさんがいないの。だから出てきてくれるように歌っているんだよ。」と。
何度も歌ってはカエルの声が聞こえるか耳を澄ましていました。
しかし、耳を澄ませて聞こえてきたのは…「ピピピピピッ」
「鳥さんの声だけだぁ。」「カエルさんは返事してくれないね。今日はここには来てないのかなぁ?」
カエルを見つけたくて、捕まえたくて、子どもたちなりに色々な方法を考えて試していました。
別の日…その“かえるのうた”をみんなで歌いました。
すると自然とカエルに変身してジャンプをする子が。
そこで、カエルに変身して遊ぼう‼︎と変身遊びをみんなで楽しみました。
「カエルの赤ちゃんは最初卵だったんだよね」と卵に変身!「丸い形だったよ。」と体を丸めてじーっとしています。
「卵からおたまじゃくしが生まれたよ!」と部屋にいるおたまじゃくしの泳ぎを思い出して、一斉に泳ぎ始めました。「手も足もないから進むのが難しい〜」
そして向かった先には「池だー!」「おたまじゃくしは水にいるんだよ」とすぐにタライや青いポリ袋の上に乗ります。
そして‼︎「おたまじゃくしはカエルになるんだよ」とカエルに変身。思いっきりジャーンプ‼︎
何度かカエルに変身して遊ぶうちに、こんな声も聞こえてきました。
「カエルの隠れるお家がほしいな。」
「カエルの池が欲しい!」
「カエルに変身するならミドリ色の服がなくちゃダメじゃない??」
などなど。すっかりカエルの世界に入り込んでいる子どもたちです。
そして子どもたちの声からカエルのお家づくりをしました。
「何で作ろうか?」と問いかけると、「これがいいよ!」と置いてあったダンボールを見つけました。
「みんなが入れるくらい大きくしたいな。」
「テープでくっつけて大きくしよう!」
「外をのぞける窓がほしいな。」
そして、保育参観日に、お家の方とカエルに変身するための変身グッズ、カエルの帽子作りもしました。
まず自分の変身したいカエルの色を選びました。自分の好きな色を選ぶ子、本物のカエルの色を選ぶ子、本で見たカエルの色を選ぶ子、みんなカエルに変身できることを楽しみに嬉しそうに選びました。
そして参観日にお家の方と作り、大喜びで頭にかぶりました。
カエルさんの帽子がお気に入りの子どもたちは次の日、カエルのお家で帽子をかぶって遊んだり、トイレに行ったり、給食を食べるときにもかぶったまま…カエルに変身して楽しんでいました。
カエルのお家をキレイにしたい‼︎と紙を切ったり貼ったり描いたり…製作遊びにも夢中です。
捕まえたカエルをじっくり観察したり、田んぼにいるカエルを見たりしているうちに、「色が違うね。」「大きさも違うよ。」「模様があるね。」などど、色々な種類のカエルがいることに気がつきました。
一緒にお散歩に行った年中のお兄さん・お姉さんに教えてもらったり、自分たちでも図鑑などを見て、“カエルのことを調べたい”という気持ちが出てきたお友だちもいました。
「これはなんていうカエル??」と捕まえたカエルを見ていると、お兄さんが図鑑を見て似てるカエルを、見つけてくれました。「これが似ているよ!だるまガエルかな??」
「カエルは葉っぱのあるところにいるんだって!」と外に図鑑を持って行って、カエルのいそうな場所を調べているお友だち。
「カエルのお腹がパンクしそう。なんで膨らんでるの?」と本を見ては疑問を持ってずーっと同じページを見ているお友だち。
「かえるって、すごい!こんなことができるんだって!」と本をじーっと見て、「ほんとにこんなことできるのかなぁ??」と疑問を持ったお友だち。
別の日に泥んこ遊びをしているとカエルを見つけて大喜び。本で見たカエルの姿を思い出し、試しています。「見てみて!ほんとに指にくっついて落っこちないよ!すごい力持ちだね‼︎」
本や図鑑をよく見ては、新たなことを知ったり、疑問を持ったり、試したりしています。
「カエルに会いに行こう」お散歩に行くと、いるいる!たくさんのカエル。しかし、大きくなったカエルは動きが早くてなかなか捕まえることができません。
残念がっていると、「ここにもいるよ!」と言って捕まえたのはこんなカエル。カエル?おたまじゃくし?
子どもたちは「カエルの赤ちゃんだ!」と優しくケースに入れ、葉っぱを入れたり花を入れたり大切にしていました。
そして、翌日に変化が。。。
「あれ?しっぽが短くなってるよ。」みるみるしっぽが短くなりカエルに変身。
そして、卵から孵ったおたまじゃくしを毎日のようにカップですくっては観察しているりんごさん。
ある日、「あっ、足が生えてる!」と大興奮。なかなか足が生えてこなくて心配していた子どもたちと保育士。みんなでカップを覗き込んで大発見をした気持ちになりました。
そして、何日か後…。「カエルになってるー‼︎」と小さなカエルを見つけました。
「カエルになったからケースに入れよう。」「少し水もいるかな?」と小さなカエルをケースに入れて観察中です。まだまだたくさんいるおたまじゃくし。カエルになっているのはいないかな??とカップですくっては確認しています。
4月からずっと興味を持っているカエル。そのカエルから色々な遊びにつながっています。
大好きなカエルをたくさん見つけたい子どもたち。図鑑や本で調べて、疑問を持ったり、それを試しみたり、お友だちや保育士に伝えたり、と自分で考えたり調べることも多くなりました。その時の子どもたちのワクワクした顔、試したり発見した時の嬉しそうな顔、驚いた顔。すぐに答えを教えてしまうのではなく、子どもたちがチャレンジできる環境を作っておくことが大切だなと感じました。
これからも子どもたちの興味を追っていきたいと思います。
園の形態 | 普及型 |
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代表者氏名 | 園長 : 柳澤 美香 |
運営法人 | 信濃町 |
運営法人代表者名 | 信濃町長 |
園の設立日 | 1963.7.1 |
認定日 | 2015.10.13 |
区分 | 保育所 |
住所 | 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1 |
エリア | 北信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 026-255-3740 FAX : 026-255-3740 MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp |
ホームページ | https://www.town.shinano.lg.jp/ |
定員数 | 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人 |
基本開所曜日 | 月,火,水,木,金,土 |
基本開所時間 | 7時30分〜19時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |