2019年6月27日
2018.10.2
前日の夜の大雨。その影響で大きくなり始めたばかりの冬野菜の畑は水浸しになってしまった。
畝と畝の間は川のように雨水がつき、大人たちは閉口していた。登園してきた子どもたちが遊び始める中、保育者が遊び用の小鍋で畑の水をすくってバケツに入れ始めた。「それちょうだい」とポーターを持った年長男児Rが寄ってきた。
Rは畑のすぐ隣にある、いつも穴を掘ったり泥遊びやお料理ごっこをしている泥場へその水を運んで行った。穴の中に水を入れダムをつくり始めると、それを見た年長男児T、年中男児K、年少男児Cも水を運び始めた。泥場はダムの工事現場になっていった。
種まきの時期が遅れ、ようやく大きくなってきた冬野菜だったが、追い打ちをかけるような大雨で野菜の生育を心配している保育者の姿を見て、Tが「すくえばいいじゃん。」という。保育者が近くにあった小鍋で雨水をバケツにすくい始めると、年少男児Sが真似てすくい始めた。そこへポーターをもったRがやってきて、「ちょうだい。」という。保育者が、「ガソリンどうぞ。」とバケツにたまった水をポーターに移すと、そのポーターは工事車両に変身し、雨水は泥場まで運ばれて、泥場の穴はダムになり、ダムの工事が始まった。工事車両が通りやすいようにと、ダムの穴までのでこぼこ道にはSによって板が敷かれた。見ていただけだったT・K・Cも加わり、保育者と保護者が畑からすくいだす雨水を、次々とダムに運んで行き、溢れんばかりの雨水豊かなダムになった。
大人たちが頭をかかえるような畑の状況だったが、作物を守るために雨水をすくい出すという行為が、子どもたちがかかわることによって遊びの要素が加わった。「一緒にすくってよ。」と保育者が声をかけたときはその場から離れて行った人も、ダムづくりになったとたんに遊びに加わった。大人たちには作物を思っての行為だったが、子どもたちは遊びとしてかかわっており、それでいて結果的には大人の手助けになっていた。単にダムづくりを楽しんでいたのか、少しは大人の役に立っているという思いもあったのかはわからないが、おもしろい、やりたいという思いでやっている事柄が、友だちとイメージを共有する時間をつくり、どうやって水をこぼさずに運ぼうか体を動かし考えながらの工夫になり、大人とともに園の営みを支える時間になっていた。
園の形態 | 特化型 |
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代表者氏名 | 園長 : 小林 成親 |
運営法人 | 特定非営利活動法人 山の遊び舎 はらぺこ |
運営法人代表者名 | 阿部 大輔 |
園の設立日 | 2005.4.1 |
認定日 | 2015.10.13 |
区分 | 認定こども園 |
住所 | 〒396-0004 伊那市手良中坪1452 |
エリア | 南信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 0265-76-3341 FAX : 0265-98‐9355 MAIL : hello@harapeco.org |
ホームページ | https://harapeco.org |
定員数 | 未満児 : 5人 3歳児 : 7人 4歳児 : 7人 5歳児 : 7人 6歳(学童)以上 : 0人 |
基本開所曜日 | 月,火,水,木,金 |
基本開所時間 | 8時〜16時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |