2019年6月24日
2018.8.20
園舎から離れた丘の上の畑へアマランサスを間引くために出かけた帰り道。保育者がどの道を通って園舎まで戻るかをみんなで話し合って決めてほしいと年長男児Rに頼んだ。
保育者は、園舎まではどんなルートがあるかを子どもたちに尋ね、そこであがった2つのルートのどちらで帰りたいかを、それぞれのルートの希望者に理由を挙げてもらった後、みんなで帰るルートを話し合って決めることをRに託した。
Rがどうやって決めようかと言うと、「じゃんけん」や「あみだ」の声が上がる。
年長男児T「ああ。かみがないや。」とあみだくじはできないことに気づく。
年長男児K「はやくきめようよー。熱中症になっちゃうよー。」と他人事。
年長女児W「ねえ。それじゃきまらないじゃん。きめようよ。」
年長女児M「じゃあ、おとこのことおんなのこにわかれて。それぞれのだいひょうがジャンケンするの。」他の人は言われるままに男女に分かれて並び始めるが、並んでいくうちにそれぞれのルートの希望者が列の中に混ざってしまうことに気づいて困ってしまうM。
収集がつかなくなってきて何かアイデアを出したかったのか、年長女児Yが「じゃあ、くさをつかってきめよう。」というが、Tに「どうやるの?」と訊かれると、「くさをおいて…。いっぽんずつとって…。」とどんどん小声になり、話しながら困ってきてしまったようだ。まとめ役のRも、「じゃーあー…。」と何か言ってまとめようとはするが言葉が出てこない。みんなが口々にいろいろ言い始めて話し合いが停滞してきた。
するとTが、「ちょっとまって。きいて。いわせて。こうゆうのどう?」と言いながら、全員を希望のルートごと2列に並び直させてから、「これでひとりずつ ジャンケンするの。」と決め方を説明し始めた。普段ロープを使って遊んでいる遊びと同じルールだったので決め方を皆と共有することができ、納得する形で帰り道を決めるとこができた。
まとめ役を頼まれたRは、皆の意見をまとめ上げることはできなかったが、どうしたらいいかはわからないなりに役割を果たしたい気持ちが見られた。
自分の意見は主張するが、他者の意見に耳を傾けたり、相手の意見を汲んだ話し合いがなかなかできない年長たちに、保育者が話し合いによって一つの合意にたどり着くように促した。園舎に戻りたいという必然性が一人一人にあり、何とか話をまとめようと試行錯誤する姿が見られた。最後にアイデアを出したTは年少児の頃から自分の主張が強すぎて他の人との衝突を繰り返してきたが、この場では自分の主張を通そうとするのではなく、一つの意見としてみんなに聞いてもらい伝えたいという思いが口調で現れていた。まだお互いの意見や気持ちを聞きあって話し合って決めるという姿にはならないが、皆で納得できる結果を導き出せた場面だった。
園の形態 | 特化型 |
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代表者氏名 | 園長 : 小林 成親 |
運営法人 | 特定非営利活動法人 山の遊び舎 はらぺこ |
運営法人代表者名 | 阿部 大輔 |
園の設立日 | 2005.4.1 |
認定日 | 2015.10.13 |
区分 | 認定こども園 |
住所 | 〒396-0004 伊那市手良中坪1452 |
エリア | 南信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 0265-76-3341 FAX : 0265-98‐9355 MAIL : hello@harapeco.org |
ホームページ | https://harapeco.org |
定員数 | 未満児 : 5人 3歳児 : 7人 4歳児 : 7人 5歳児 : 7人 6歳(学童)以上 : 0人 |
基本開所曜日 | 月,火,水,木,金 |
基本開所時間 | 8時〜16時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |