植物・生物 人・地域 つくる わくわく広場での活動開始!!

2019年5月24日

テーマ:
植物・生物/人・地域/つくる
年 齢:
5歳児
ねらい:
友だちと1つの目的に向かって協力し合いながら活動する楽しさを感じる。
自分の思いを伝えたり友だちの思いを聞き合う。
池の作り方や昔の人の暮らしなど身近な人に聞きに行く。

活動内容

新年度がスタートし2ヶ月が経とうとしています。だんだんと日差しが強く、汗をかきながら太陽に負けない元気いっぱいに遊ぶ柏原保育園の子どもたちです。

 

年中児のときから始めてきたわくわく広場の木の家作り。冬の間雪の重さに潰れてしまい、、それを見た子どもたちから「雪にも負けない、雨にも負けない木の家を建てよう!」と言うことで今年も始まりました!

木の家づくり!

まずは、崩れてしまった家の撤去作業。

みんなで力を合わせて片付けをします。木の家に使えそうなものともう使えないものと分けながら片付けをしていきました。

「次はもっと大きな家にしたいね」「二階建の家なんてどう?みんな入れそうだよ」「それいいね〜♪」

自然と次の家の設計図が頭に浮かんでくる子どもたちです。

そんな中わくわく広場で遊んでいるときに、土手の下のところにくぼみを発見。そこに木の板を持ってきて「橋みたい!ねー、ここに川とか池があったら楽しそう!」と言う子も。

ということで、頭に浮かんだ設計図を絵に書いてみることに。

紙いっぱいにすらすらかき始める子どもたち。

 

一人ひとりどんな家にしたいかを話し伝え合いました。

友だちの話を聞く中で思ったことや質問もする子や、友だちが考えた家がいいと思うと「それ、いいねー!」と賛同する声も。

「どこに建てるかも考えないといけないね」

と友だちが言うと、次の日にわくわく広場に行ってみると「ここはどう?」「あっちの方が大きいの建てられそうだよ!」と提案する姿。どんどんと木の家のイメージが膨らんできます。

「池もここが広くて生き物も飼えそう!」と、言うことでまずは池作りから取り掛かりました。

 

池作りをしていると水がなくなってしまい困っている子どもたち。

そこで野尻湖のナウマン象を発掘したり身近な生き物をよく知っている近藤さんに会いに行こう。子どもたちはどうしたら池の水がなくならずにすむのかを胸に近藤さんに会いに行ってきました。

ナウマンゾウ博物館に言ったことがある子どもたちもいましたが、どの子も興味津々。

「ゾウだ!動物園で見たことがある!」

大きなナウマンゾウに思わず「お~ぉ!!」

ハンドルを回すとオオツノジカが回ります。

 

ナウマンゾウの歯が触れるところもあり「ざらざらしてる」

 

ナウマンゾウの歯は大人の歯は1つ8キロもあることを近藤さんが教えてくれて「8キロってどのくらい?」

子どもたちの疑問は尽きません。(確かに子どもたちは8キロって聞いても分からないよね。今度計りを用意してどのくらいの重さか確かめてみようと思います。)

他にも

野尻湖人の家を見て「わらの家に住んでたの?」

ナウマンゾウ博物館は見るだけでなく体験コーナーもあります。

発掘体験

 

ナウマンゾウの骨パズル

野尻湖人体験

ペンダントをつけたり

洋服を着てヤリやナウマンゾウのお肉を持ったり、気分はすっかり 野尻湖人!!!

 

さて本題の池に水を貯める方法は?という子どもたちの質問に近藤さんがヒントをくれました。「水はどうしてなくなってしまうのか?」

という質問に「土が吸っちゃうから」と答える子どもたち。「吸わないためには?」「ビニール袋を敷く!」

近藤さんから

大きなビニールを頂きました。

「これなら大丈夫そう!」と問題解決しすっきり!

帰り道にザリガニが住んでいるといわれている池に行ってみました。わくわく広場の池でザリガニを飼ってみたい子どもたち。ザリガニはどんなところに住んでいるのか確かめに行ってきました。

 

「水の中に草がある」

「ザリガニは見えないね」「暑いから隠れているんだよ」「わくわく広場の池も草を入れてあげないとね」

池のイメージはしっかり持てました。保育園に帰って早速池作り。

大きなスコップを使いたいと用意し

近藤さんに教えてもらったことを思い出しながら

 

「ザリガニちゃんが逃げないように深く広く」と唱えながら作っているこども達です。

 

子ども達のきづき

水を運んでいるときのこと。

「水って土の中に入っていちゃうんじゃない?だんだん減ってちゃうからビニール袋とかで敷いてみたら?」と言う子が。でも、「大丈夫だよ!また水入れればいいんだから。」と言い返す子。

じゃあ、まずはやってみよう!ということで、みんなで一斉に水を!

せーの!

「まだ水足りなそう」

「穴が小さいんだよ。もっと掘ってみよ」

と、各々思ったことがあり水汲み隊と穴掘り隊に分かれて

「ここ掘ったから水入れていいよ!」

 

「バケツじゃ小さくてちょっとしか水入れられない、、そうだ!」と持ってきたものはペットボトルや空きケースなど、子どもたちなりに考えていっぱい入るものを持って水を運んできます。

お昼の時間になってしまい、「また後で見に来よう」「どうなってるかな?」と溜まっていることを願ってご飯を食べに部屋に戻りました。

お昼を急いで食べる子どもたち。池の水が気になってしょうがない様子でした!

食べ終わって池を見に行ってみると、

「なんか少し減ってきてるような、、」「確かめてみよう!」と手に持ったのは木の棒。水の中に入れてみて「やっぱり減ってる!」と水位を確かめていました。

その後も帰る前にもう一度見てみるということで行ってみると、、

「あ〜あ、すっからかんだ〜」どうしたらいいいのか、本当にビニール袋でやってみるといいのか聞きに行こう!ということで、

野尻湖のマウマン象博物館の近藤さんに教えてもらいました。

事例に対する保育者の思い

年長になって1番大きいお兄さんお姉さんだという気持ちの子どもたち。年下の友だちのお手伝いや困っている子に気づいて声を変えてくれます。遊びでも友だちを誘い合ってルールのある遊びを楽しんでいます。時にトラブルもありますが、お互いに気持ちを伝え合い解決してより一層友だちとの関係も強くなってきているように感じています。

わくわく広場の活動は年少児から続けてきていて、初めは土手登りやロープ渡りなど楽しんでいるところから身近にある草花や生き物に触れて遊んできました。年中児になると、脱皮がうまくできず首やカマが曲がってしまったカマキリの為に子どもたちのおやつの牛乳を分けて世話をしていましたが、力が尽きてしまい死んでしまった経験。生き物の生と死に触れてきました。生き物の他にも友だちと1つの目標を持って協力し木の家をつくりました。年長児になり、今度は丈夫な木の家、生き物が住める池を目標に活動が始まりました。年齢が上がっていくにつれ、一人から友だちと、友だちとから生き物と、と広がってきています。今、クラスでは子どもたち同士で会話(対話)出きるような場面を作っています。困ったことを保育士に聞けば答えはすぐに教えてもらえますが、そうではなく自分で考えること、友だちと相談し一緒に解決することで、考える力、友だちとの繋がりが深くなるのではと思います。今回のように地域の人にも関わって頂きましたが、これからも保護者の方や地域の方にもいろいろな方々と関わりを持てたらと思っています。子どもたちの活動に関わっていただける方ぜひお願い致します!

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ