2019年3月28日
3月26日、無事に17名全員で卒園式を迎えることができました。
園庭の雪も解け、花壇にはチュウリップやクロッカスが芽を出してぶどうさんを見送ってくれました。
卒園式までの1ヶ月。子ども達の『やりたい!』をたくさんできるよう、みんなで話し合いながら1日1日を大切に過ごしてきました。
その中の異年齢交流の様子を紹介していきたいと思います。
ぽかぽかな陽気に誘われて、4.5歳で散歩に出かけました。
長靴の子もいれば、もうすっかり春の装いになってる子も♪
今日の散歩の目的は『みんなで春を探しに行こう!』ということで張り切って出かけました。
『先生!小さい青い花を見つけたよ!』
『あ!黄色い花も咲いてるね』
と、たくさんの会話が♪
そして、近くの土手には春を代表するあの植物が!!
みんなで登って登って…
『あったあったーーー!』
『フキノトウ見つけたよ!』
と、嬉しそうに報告してくれる子ども達。
『花が咲いているのは美味しくないんだよ』
『そうなの!?つぼみのままが美味しいの!?』
『まあ、つぼみのままでも俺は美味しいとは思わなかったな〜。苦かったもん(笑)』
『なんだか春の匂いがするね〜』
と、春の代表を探せたことに大満足の子ども達。
手に持って土手を降りてくると、お土産にしたい!という子がたくいたので、袋を取り出し、みんなでたくさんのフキノトウを摘んで持ち帰りました。
実際に家に持ち帰って食べた子に感想を聞いてみると…『春の味がしたよ』『やっぱり苦かった(笑)』
と、言う声が聞こえてきました。
学校へ行ってもみんなでフキノトウを探したことを忘れずに、ぜひ寄り道して来年の春も楽しんでほしいですね♪
そして次は0.1.2歳児さんとの遊びの様子です。
一緒に何して遊ぼうか?とみんなに問いかけると『ブロックで車作って乗せてあげたいな』『一緒にボール遊びしてみようかな』と、それぞれ考えていました。
リズム室に入ってすぐに、率先してブロックを出したり『何して遊ぼうか?』と、2歳児さんに声をかけたりする姿が見られ、積極的に関わろうとする姿が見られました。
みんなの遊びを見てみると…
車を一緒に作ってる子。
どんな車にしたいか気持ちを聞きながら車を一緒に作る子。
フラフープを使って遊ぶ子。
できた車に乗せて押してあげる子。
引っ張ってあげる子。
おんぶしてあげる子も。
ぶどうさんの『やってあげたい!』という気持ちと、さくらんぼさんの『やりたい!』という気持ちがそれぞれ違っていた場面もありましたが、そこはさくらんぼさんの気持ちを上手に受け入れ、優しく接するぶどうさんでした。
今までの友達との様々な体験を重ねてきたことで、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりしてきたからこそ、相手の立場に立って行動できるようになったのでしょうね。
0.1歳児あんずぐみさんとの関わりではこんな姿も…
可愛くて可愛くて一緒に遊びたい女の子達。だけど、追いかければ追いかけるほど嫌がって泣いてしまう女の子。
安心できる保育士のそばにずっとくっついたままになってしまいました。
『一緒に遊びたいよね。』と、年長さんの気持ちも分かってくれたあんずぐみの先生。
色々な考えを巡らせた年長さんも『そっか。まだ小さいもんね。あんまり知らない人が来たら怖いよね。』
『あとさ、しつこくしすぎちゃうと怒るもんね。』
『じゃあまた一緒に遊ぼうね。』
と、そこは理解して離れて行きました。
そうなんですよね。
見慣れない人がたくさんいたら、やっぱり安心できるところに戻りたくなりますよね。
『みんな大丈夫!先生(年長担任)のことも嫌みたいだよ。』
『だって先生はわざと嫌がることして泣かせてるじゃん!(笑)』
なんて言って怒られちゃいました。(笑)
こんな姿も♪
ぶどうぐみのお兄ちゃんが作る車をじっと見つめる男の子。
(僕も欲しいな〜)
なんて気持ちかな?じっと見つめていましたよ。
そんな視線に気づいたのか
『これ、作るから待っててね。』
と、優しく声をかける年長さん。
出来上がるとすぐに乗せてあげていました。
速すぎないスピードで優しく押してあげていました。
小さい子に対する加減の仕方も、これまでの経験があったからなんでしょうね。
自分も小さい時に大きいお兄さん、お姉さんにしてもらったことを今度は自分がやってあげる番だ!という声が聞こえてきそうでした。
春を探しに散歩に出かけた時のこと。
側溝を流れる水の中にはある葉っぱが…
よく見てみるとなんと・・・キャベツ!
「あ!キャベツくんが流れてるよ!」
「ブタヤマさんはどこだろうね?」
「キャベツくん、とうとうブタヤマさんに食べられちゃったのかな?」
と、年長児が冬に楽しんできた劇の話題も飛び出してきました。
絵本の世界と目の前の出来事が重なると子ども達も目をキラキラさせ、会話を楽しんでいました。
「あ、キャベツくん凍ってる。お水の中が冷たいんだね。」と、氷の様子にも気付き、心配そうに見守る子も。
「春なのに、まだ水は冷たいんだね。」と、気温や水温に目を向けた子もいました。
たった1枚のキャベツの葉だけでもこんなに話題が広がるんだなあと思うと同時に、子どもたちの中に絵本の世界が残っていることに改めて気づかされました。
さて次はこんな素敵な姿を紹介します。
2才児さんと遊んだ時のことです。
ボール遊びをしながら楽しく笑う声が聞こえました。
よく見てみると、年長さんが2才児さんの目線に立ち、中腰でボールを投げていました。
いくよー!はい!
と、声をかけながら優しくボールを投げていました。
小さい子の目線に立つこと、加減をすること。
どれも思いやりの気持ちがなければできないことだと思います。
「ここだと危ないから向こうで遊ぼうか。」と、声をかける姿も、
ゆっくり後ろから押してあげる姿も、
車を作りたいけど、自分じゃできなくて困っている2才児さんの姿に気付いて・・・
ブロックを探してくれたり、
友達と協力して作ってあげたり、
ステージじゃ危ないからと言って下に運んでくれたり、
友達が楽しくなるように押してあげたり・・・
たくさんの保育園の経験の中で一人ひとりが育んできた「思いやり」の気持ち。
これから学校へ行っても大切にしていってほしいですね。
無事に卒園式を迎えられたことを本当に嬉しく思います。
この一年間、17名の子どもたちと一緒に泣いたり、笑ったりして過ごせたことがとても幸せでした。
子どもたちは保育園生活でたくさんの成長を見せてくれましたね。
暑くなったら上着を脱ぐ、外から入ってきたら手を洗うといったことを繰り返し経験する中で、「次は何をするか」といった生活習慣を身につけたり、「何のためにするのか」ということを理解したりするようになりました。外で遊ぶ時には危険についても自分たちで考え、気をつけるようになりました。
自分の力でやり遂げようとする気持ちや、友達と一緒に「やりたい」という気持ちも芽生えてきました。また、思いやりの気持ちや「折り合いをつける」気持ちも見られました。
たくさんの出来事と関わることで「何でだろう?」と考える心や、自然や生き物との関わりの中で生命尊重の気持ちも芽生えました。
数量や図形、標識や文字などに対する興味や関心も出てきました。
絵本や物語などに親しむ中で豊かな言葉や表現を身につけ、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を中尉して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになりました。
様々な素材の特徴や表現の仕方などに気づき、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わう姿も見られました。
たくさんの経験をこれからも大切に、学校へ行っても頑張ってほしいと思います。
人を大切に。そして自分も大切に。
これからも17名の活躍を楽しみに、応援していきたいと思います。
1年間ありがとうございました。
園の形態 | 普及型 |
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代表者氏名 | 園長 : 柳澤 美香 |
運営法人 | 信濃町 |
運営法人代表者名 | 信濃町長 |
園の設立日 | 1963.7.1 |
認定日 | 2015.10.13 |
区分 | 保育所 |
住所 | 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1 |
エリア | 北信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 026-255-3740 FAX : 026-255-3740 MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp |
ホームページ | https://www.town.shinano.lg.jp/ |
定員数 | 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人 |
基本開所曜日 | 月,火,水,木,金,土 |
基本開所時間 | 7時30分〜19時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |