2019年2月27日

テーマ：

人・地域／つくる

年　齢：

4歳児～5歳児

ねらい：

・自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、遊ぶ

雪遊びがまだまだ楽しい季節です。少しの雪でも外へ飛び出す子ども達ですが、雨や吹雪の日、子ども達は室内で過ごします。みんな楽しいことを見つける天才!今楽しんでいることはなにかな?まずは体を動かすことが好きな子たち。

ドッチボールです!チームが分かりづらいからと帽子をかぶっていましたが、冬季なので帽子が冬用で「暑い!先生何か印になるものないかな？」と声が上がり、バンダナがあるよと伝えると、それを肩にかけて目印にすることにしたようです。そんな小さなこともひとつひとつ相談し話し合って決めていきます。

4歳児も混じってのドッチボールなので、まだ投げ方は下から両手投げの子もいますが、繰り返すうちにすぐに投げると当てられる!などコツが分かってきました。

チーム分けをどうするのか、外野は誰か、どこを守るのかなど話し合うことはたくさんありますが、その時間はとても大切。目的の実現に向けて考えたことを相手に伝えながら子ども達でゲームを進める、協同性の力を伸ばすチャンスです。保育士は見守り、子ども達が決めたことを言葉にしてまわりの子達に伝え、確認できるようにしています。

チーム分けも5歳児を中心にグーパーで分かれ、人数を数えて均等にしたりと、考えて調節しています。負けてしまうと悔し涙を流して次に勝つための作戦会議!繰り返して遊ぶことで工夫して協力して遊ぶ楽しさを味わっています。室内でも寒さに負けず汗を流して体を動かし楽しむ子ども達です。

続いては毛糸でくものす作り。今の5歳児は3歳児のころから取り組んできました。ただぐるぐる巻くだけだったのが法則が分かり、出来上がりをイメージして配色も考えています。

指先を使って少し難しいことがやりたい!４、５歳児ならではの楽しみ方ですね。

最初は2本割り箸で簡単なものからスタート、そして3本の六角形、最近はもっと難しいものにチャレンジしたい!と立体の棒に巻きつける子もでてきました。みんなの欲求を満たすべく、保育士も頭を使って割り箸を組み立てています。

あやとりが好きな子達は、指編みで自分のあやとりを製作中です。自分たちで作ったあやとりで二人あやとりをするんだそうです。楽しみですね!

「作戦会議をしたい！」

負けたチームからの訴えが多く、次に勝つためにと話し合いも真剣そのものです。運動会のころにしていた作戦会議と比べると活発に意見が出るようになってきました。そして友だちの声にも耳を傾けられるようになってきました。聞いてくれる人がいると話したくなりますよね。良い雰囲気で話合いが進んでいきました。

「それもいいね！」

毛糸ぐるぐるくものす作り。となりの割り箸へ順番に回していくときれいな模様になりますが、最初はなかなかうまくいきません。お団子になってしまう場合もありますが、それもすてき！いろいろな形があっていいと思います。でも目標はきれいなくものす。思うように模様にならず、しかめっ面で頑張っていた子に「へー!それもいいね！すごくきれい！」と声をかけてくれた子がいました。声をかけられた子は「そうかな？」と言いながらも満面の笑み、とてもうれしそうでした。時間をかけて頑張っていることを知っていて声をかけてくれる姿に私も嬉しくなりました。友だちの頑張っている姿を素直に認めることができる、優しい気持ちが育っています。

生活に見通しを持ち、安定して過ごせるこの時期は自分のやりたいことに前向きに取り組む姿が見られます。集団遊びで気の合う友だちと遊びたい!と関わりを求め一緒に遊んだり、一人でやり遂げる達成感を味わいたい!と集中できる遊びを選んだり。自分の目的を持って生活する姿に成長を感じます。

あと残り1ヶ月。就学と進級に期待と不安も出てくる頃ですが、一日一日を大切に、やりたいことを十分に追求できる環境を作り、さらに自信がもてるようにしていきたいと思います。