2019年2月22日

テーマ：

人・地域／つくる

年　齢：

全園児

ねらい：

伝承行事（ものづくり）について知り、地域のお年寄りの方と一緒に作ったりふれあいを楽しむ。

１月９日（水）

長寿会の皆さんがきてくれ、おばあちゃんたちが米の粉を練ってくれました。

保育士の魔法では白いおだんごでしたが、子どもたちが「チチンプイのプイ！」と魔法をかけるとピンクとみどりのおだんごになりました。

給食室で蒸してもらっている間に、おじいちゃんやおばあちゃんが作ってきてくれた紙飛行機の飛ばし方やおりがみの手作りコマの回し方を教えてもらい夢中になっていました。

蒸しあっがたおだんごを「熱い！」と水に手をひたしながら練ってくれるのを『大丈夫かな…』と心配そうに０．１歳児が見守っていました。

各クラスに３色のおだんごが配られるとおばあちゃんたちが１人ずつに分けてくれました。さぁ！作る準備が出来上がりました。

「おじいちゃん何作る？」「まずは手にくっつかないように粉つけてな」

「いいにおい。おなかすいちゃったな」「あれ！みんな違うにおいがするよ」

黙々と大根を作っています。大根はたくさん収穫できて、豚汁にたくさん入れたよね。

「どうやってやるの？」「ここをギュッとつけるんだよ」と困ってる友だちを手伝う姿も見られました。

「見て～出来たよ」「何作ったの？」「これね長いにんじんと大根だよ」

「これはごはんだよ」ピンクの器に白いおだんごを細かく丸めた米粒が山盛りに！一粒一粒丁寧に作られていました。さすが年長さん！「いっぱいごはん食べたいもん」豊作だといいね。

「いっぱい出来たよ。おばあちゃんと一緒に作ったんだよね」「（おばあちゃんが）繭は作ったことがあるからできたけど、みんなすごいじゃんね」「先生見てみ、上手に出来てるじゃんね」とあたたかいことば。ほめてもらいうれしそうでした。

「おじいちゃん、どうやってつけるの？」「こうやって刺してちょっとおすだよ」「こうでいい？」「上手だぞ」

「お野菜いっぱいできるといいね」

無言で　サッ！と枝をもってあげた３歳児の女の子。きっと心の中で「おじいちゃん（枝）持ってあげるね」と言っていたんじゃないかな。おじいちゃんは「ありがとう。お！やりやすいわ」と喜んでくれました。

たくさんのまゆ玉やきゅうり、トマト、大根、いちごなどを作り飾りました。今年もたくさんの野菜やくだもの、お米が収穫できみんなで味わえたら幸せです。

保育士の声かけで昨年のことを思い出し、自分たちも参加したり色が変わったことで興奮しながらもより興味をもって見たりしていました。蒸し上がりをちょうど未満児の子どもたちが見ることができ、湯気が上がる熱い生地を練ってくる様子に心配したりおだんごの匂いを嗅ぐことができたことで期待につながったのではないかと感じました。３・４・５歳児はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に園で収穫したトマトやきゅうり、大根に自分の好きないちごやお米などの身近なものを作ったり経験したことが活かされている姿もありました。一緒に作ることで教えてもらい安心して取り組めたり、ヒントをもらって考えたり工夫する姿、優しいまなざしの中でのあたたかな雰囲気を感じ、困っている姿に気づき手伝ってあげたいと思う気持ち。様々な貴重な思いを感じたのではないかと感じました。

昔からの伝承行事を伝え知っていくことで興味や関心をもち、受け継いでくれたらと思います。友だちや保育士とのやりとりの中で感じ知ることもありますが、地域のお年寄りの方とかかわることは由来や技術を教えていただき、それをずっと覚えていてこれからの機会に生かしたり、あたたかな雰囲気の心地よさを感じた穏やかで優しい時間、その時の気持ちを忘れることなく子ども達の心に沁みていくものだと思います。次回の交流の機会も楽しみに期待していてほしいと願っています。