2018年6月11日
2017年4月20日
「ごはんをどこかに食べにいこう!」と朝の会の折に声をかける。
新入園児は初めての散歩。
リュックをしょって、おにいさん、おねえさんに手をつないでもらって歩き始める。
ほどなくして、木々の陰の暗い道から明るい日差し満ち溢れる場所に出たのでそこで食事をすることにする。
食事をした後は周辺の散歩、探検。あたり一面春のニュアンスが立ち込めている。
その時、2歳児男児のひとりが山道の斜面を一人で歩き始めた。
食事をした後、山道の斜面を一人で歩き始めた2歳男児。長い登り道だが黙々と歩き続ける。落ち葉で靴底がすべるようで何度も転ぶが、すぐに起き上がり歩き続ける。保育士がうしろから着いて歩くが振り向くこともなく登り続ける。それに気付いた3歳男児が、走って駆け上がり2歳児を抜かし、しばらくして振り返り「まだそんなところにいるの?」と保育士に声をかけるがそれに対しても何の反応もなく2歳児は歩き続ける。更に年長男児、3歳男児2人が2歳児を抜かして登っていく。
抜かして登っていった人たちは駆け足で先に進んだのでカーブを曲がり姿が見えなくなってしまった。急に辺りが静かになるが、2歳児はマイペースで休むこともなく歩き続ける。
ついに頂上に着くと、日の光が辺りを包み明るい。
頂上の少し先に先ほど抜かしていった人たちがいたので、そちらに行ってみる。
その道端にたんぽぽがズラリと並んで咲いている。さながらたんぽぽロード。
眺望のきく場所に桜の木が花をつけていたところに先にいった人たちがたむろしている。下の風景を眺めたり、桜の周りで走ったり。2歳児もそこまでマイペースで歩き着いた。しばらくみんなでそこで過ごしたが、保育士が帰ろうと声をかけると2歳児以外は走っていってしまった。取り残された2歳児もまた黙々と歩き始めたので、保育士が道端に割いているたんぽぽを摘み「はいどーぞ」と渡すと黙って受け取りまた歩き始めた。
下り坂にさしかかると急に足が止まる。少し困ったような、不安な表情がよぎったので「手をつなごうか?」と声をかけるとうなずく。
手をつないでゆっくり坂道を下り続ける。
下へ降りると、先に走っていった人たちが「まだきてなかったの?」と声をかけてきた。
「そろそろ帰るよ!」と声をかけ全員園舎に向かった。
初めての散歩なのでごくごく近くで風景や気分が変われば次につながる。
ゆっくりゆっくり繋げて広がっていけばよい。
という願いの元、散歩に出かける。
明るくひらけた場所での食事の後は、どの子も表情がよく、いろいろ発見したり、体もよく動いている。
そんな中での2歳男児の姿。初めての散歩で初めての大冒険だった2歳児の大胆さと頼もしさを感じた。
春らしい時間を満喫したが何か殻を一枚脱いだかのような気分になった。
園の形態 | 特化型 |
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代表者氏名 | 園長 : 小林 成親 |
運営法人 | 特定非営利活動法人 山の遊び舎 はらぺこ |
運営法人代表者名 | 阿部 大輔 |
園の設立日 | 2005.4.1 |
認定日 | 2015.10.13 |
区分 | 認定こども園 |
住所 | 〒396-0004 伊那市手良中坪1452 |
エリア | 南信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 0265-76-3341 FAX : 0265-98‐9355 MAIL : hello@harapeco.org |
ホームページ | https://harapeco.org |
定員数 | 未満児 : 5人 3歳児 : 7人 4歳児 : 7人 5歳児 : 7人 6歳(学童)以上 : 0人 |
基本開所曜日 | 月,火,水,木,金 |
基本開所時間 | 8時〜16時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |