植物・生物 水 火 人・地域 食 アロマウォーター作り

2024年12月23日

テーマ:
植物・生物/水/火/人・地域/食
年 齢:
3歳児・4歳児
ねらい:
秋の自然を楽しみ、手で触れた感触や、木々の色合い匂いなど感覚を豊かにする

活動内容

幸山さん「今日は根羽の森にある木を使った植物で、アロマウォーターを作ります。木にはいろんな匂いがあります。良い匂いが好きな人??」

子ども「はーい」

幸山さん「くさい匂いが好きな人?」

子ども「・・・」

幸山さん「今日は香りのお水を作りたいと思います」

  

幸山さん「お湯がグツグツ沸いています。触るとアチーとなります。なので、近づかないでください」

子ども「はーい」

幸山さん「お湯って何度で沸くか知ってる??」

子ども「40℃!!」幸山さん「もっと高いです」子ども「50℃!!」幸山さん「もっと高いです」

子ども「100℃」

幸山さん「正解です。100℃になると、お湯が沸きます。気圧が低いと低い温度でも水が沸いてきます。よーく見ると、透明じゃない色が見える??」

子ども「ちょっと、色が出てる!!」

幸山さん「木の色がどんどん出ています。グツグツするには時間がかかります。」

  

幸山さん「手に取って、一つずつ匂いをかいでみてください」

子ども「いい匂いがする!!」保育士「嗅いだことある匂いがするね!!」

幸山さん「みんなどんな匂いが好きかな?匂いは、粒子っていうものでできています。その匂いはすぐに飛んで行ってしまいます。なのでもう一度匂いをかぎたい時は、ポキッと折ったり、ちぎったりすると匂いがします」

幸山さん「〈アブラチャン〉は、爪でガリッとして匂いをかいでみてください。一番いいものを見つけたら、幸山さんに見せてください。名前を教えてあげます」

  

子ども「キンモクセイ」「アブラチャン」「ダンコウバイ」など一人ずつ葉っぱの名前を教えてもらいます。

幸山さん「ダンコウバイの葉を〈ふゆは〉って言います。ふゆはをちぎってみてください。ふゆははいっぱい成長がたまっていて、とてもいい匂いがします」

「次に、とっておきの匂いを紹介します。ニオイコブシって言います。コブシの仲間です」

子ども「めちゃくちゃ、いいにおいがする!!」

幸山さん「このニオイコブシは、匂いだけじゃなくてカミカミすると甘い香りがします。その葉っぱを折ります。さらにハンカチのように折ります。そしたら奥歯でカミカミしてください。甘い汁が出てきたら吸ってみてください」

子ども「苦ーい」幸山さん「甘い後に苦いのが来ます。嚙みすぎるとにがいです。別の名前で〈タムシバ〉と言います。〈シバ〉の由来は、山へ芝刈りに・・・のお話知ってる??」

子ども「知らない」

幸山さん「枝や葉っぱのことを、シバって言います。〈タム〉の由来は、噛むことができるのでカムカムって言っていたらタムになりました。このように、昔から人は植物を何かに使っていたという歴史があります」

幸山さん「見てください。時間がたったらこんな風に色が変わってきました。何色になってきたかな?」

子ども「黄色」

幸山さん「水滴が水で冷やされることによって、白っぽい水が出てくるのがわかりますか?これが、今日みんなが持って帰るアロマウォーターです。この水がなくなったら完成です。水がなくなるまで時間がかかるので、松のお茶を作ってみたいと思います」

  

保育士「ベトベトするね」

幸山さん「これはニヤって言う油です」「切り終わった松の木の枝を洗います」

幸山さん「ヤカンの中に、松の木の枝を入れてください。これを火にかけて煮だします。出来上がったら、みんなで飲みたいと思います。松って、すごいエネルギーがあるんです!!松は、白髪が黒髪になりすま。戦争があった頃、兵士さんは食べ物がなくて脚気という病気が流行りました。その時、松をカミカミして治していました」

幸山さん「松の葉を2つに切って真上から見るとどんな形になっているか分かりますか?」

子ども「半分のマルになってる!!」

幸山さん「半分の丸をくっつけると〇になります。2枚の葉はニヨウマツ。5枚の葉はゴヨウマツと言います。植物はみんな規則正しい生き物です。では、松をカミカミしてみましょう」

子ども「うぇー」

幸山さん「これは凄いエネルギーがあって、栄養がいっぱいあります。食べ物にするには難しいので、お茶にすると飲みやすくなります」

 

幸山さん「煮詰めて煮詰めて色が変わってきました。最初は何色だった??」

子ども「黄色!!」

幸山さん「薄い黄色から黄色、オレンジになってきました。木の成分が出てきてこの色になりました。」

「スプレーをみんなの分用意しました。お家に持って帰り、お部屋や、寝る部屋にスプレーして一緒に寝てください」

子ども達は、瓶が割れないように大事に持って帰り、お家でスプレーをしたと連絡帳や子ども達が話をしてくれました。

子ども達のきづき

・葉っぱをグツグツ煮だすと黄色からオレンジの水に変わること。

・ニオイコブシの葉っぱを噛むと甘い。でも、噛み続けると苦いこと。

・松のお茶は、思ったより飲みやすいこと。

事例に対する保育者の思い

・身近な植物を使って、「匂いをかぐ(鼻)」「噛んで味を確かめる(口)」「煮だした水の変化を見る(目)」と、五感を使って楽しめるものになっていたので、今後も自然に触れる中でさらに興味関心につながって欲しいと思う。

ねばむらほいくしょ 根羽村保育所

園の形態 普及型
代表者氏名 保育所長 : 松下剛樹
運営法人 根羽村
運営法人代表者名 根羽村長
園の設立日 1970.4.1
認定日 2019.9.13
区分 保育所
住所 〒395‐0701 下伊那郡根羽村149
エリア 南信
お問い合わせ先 TEL : 0265‐49‐2152 
FAX : 0265‐49‐2152 
MAIL : nebahoikusyo1107@mis.janis.or.jp
定員数 未満児 : 人 3歳児 : 人 4歳児 : 人 5歳児 : 人 6歳(学童)以上 : 人
基本開所曜日 月、火、水、木、金、土、日
基本開所時間 7時30分~18時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ