2024年9月10日

テーマ：

空・天気／人・地域

年　齢：

1歳児

ねらい：

・普段と違うことに気が付き、試したり不思議さを感じたりする。
・キラキラ輝く壁に喜び、保育士や友だちと嬉しい気持ちを共有する。

8月の終わりの暑い日の朝、午前のおやつを食べ終えた1歳児りす組さんが、いつものようにおやつを返しに給食室へやってきました。
給食の先生と「ごちそうさま。」のやり取りをして、部屋に戻ろうとしたその時・・・

「みて！！きらきら！！」
「わー！！」
何かを見つけて大喜び。ふと見ると、普段はなんでもない普通の壁が・・・

なぜか、キラキラに輝いて、ゆらゆらと不思議な動きをしていました。

「なんでだろう・・・？」と、保育士もびっくり。
よく見ると反対側の給食室では、給食の「鶏の唐揚げ」を揚げていました。
揚げている鍋からゆらゆらと陽炎のような湯気があがっていました。

さらに給食室の奥には、職員の車が停めてあり、太陽の光がフロントガラスで反射していました。ガラスに反射した光と、唐揚げから出るおいしそうな陽炎と湯気が、離れた壁に写り不思議なキラキラとゆらゆらを創り出していました。

偶然が重なって起きた神秘的な現象に、りす組さん大喜び。
「きれーだね♡」
「みてみて」
と、精一杯の言葉で感動を伝えてくれました。

影が写ることも発見した子どもたちは、必死に手を伸ばしたり抱っこをしてもらったりしながら、影絵を楽しみました。

幻の奇跡の陽炎・・・いいことありそうです。

その日の午後、りす組の子どもたちは廊下へ遊びに出ました。後から出てきた子たちが、先に出たお友だちを先生と探しています。

「どこかな・・・」
「ちぇんちぇーいないね・・・」
と、廊下をウロウロ。

職員玄関を通りかかった子どもたちは何かを発見。
「あか、みるー！」と寄り道。

下駄箱に写る赤、青、黄、緑の４色の光が子どもたちは大好き。
手をかざすと手がカラフルに見えます。

この光の正体は・・・

職員玄関にある、ステンドグラスの窓です。
西日が射す天気のいい日にだけ見られる特別な光。
季節や時間で色が写る場所が変わって楽しいです。

満足するまで４色の光を楽しんだあと、お友だちを探していたことを思い出し、無事合流できました。

今日は一日、「きらきらのふしぎ」をたくさん味わったりす組さんでした。
キラキラして不思議で楽しい一日だったね！！

・毎日通る場所がいつもと違うことに気が付いた１歳児。手をかざしても、触っても止まらない陽炎のゆらゆらにびっくり。１歳児ながらに不思議さを感じ感動している様子でした。手を出したら小さな手の影が写ることにも気が付きました。
夏ならではの自然現象を体験できました。

・１歳児でも、自然現象に不思議さを感じ、感動する姿を見ることができました。影が写ったり、光で手の色が変わったり、不思議さに触れることで楽しさを見つけることが出来てよかったね。まだまだ知らないことがたーくさんあるから、楽しいことをたくさん経験して大きくなってね。
・いくつもの偶然が作り出す不思議な陽炎を、他の年齢の子どもたちにも見せてあげれば良かったなと思います。「どうしてだろう。」「○○だからかな？」と疑問や推測を繰り返し、自然の不思議や偉大さをたくさん味わってほしいと願っています。そんな経験を積める保育環境を毎日整えていきます。