2024年8月23日
- テーマ:
- 食
- 年 齢:
- 年長児、年中児、年少児
- ねらい:
- 伝統食のことを知り、作ることを楽しむ。
作ることを通して、味噌についての知識や興味を深める。
今年も始まりました! 味噌作り。
園独自で味噌作りを始めて6年目になりました。
1日目
味噌作りの前日に、大豆を水の中に入れて一晩浸します。
大豆を触り、「かたーい」「ツルツルしてる」と手のひらに乗せて感触を確かめました。
2日目
大豆はパンパンに膨らみ昨日との違いにビックリ。
朝からおじいちゃん先生がクド(釜戸)に火を起こしてくれ、大豆を煮る準備をしているところを見つけると、子ども達も朝の支度を慌てて済ませ園庭に駆け出して行きました。
大きなお鍋で出てきた灰汁を丁寧に取りながらグツグツと煮ていきます。
この作業をしてくれたのは、おじいちゃん先生、栄養士の先生とお手伝いに来てくれたお母さん。
園の活動に協力して下さり本当にありがたいです。
子ども達は、唐揚げ屋さんごっこ、葉っぱのジュース作りなどそれぞれの遊びを楽しみながら、茹で上がるのを待つことに。
すると風に乗っていい匂いが・・・「ちょっとみてくるね」遊びの手を止めて、何度か様子を見に行っていました。
いよいよ茹で上がり。栄養士の先生から少しずつ大豆の試食をさせてもらいました。
「なんだか、あまい」と誤飲に気をつけながらゆっくりよく噛んで食べてみると、大豆本来の甘さを感じることができました。
準備を整え、さあ 本番。
味噌マシーンの中に茹でた大豆を入れて潰しやすくするために、食品保存袋に入れて手で潰しました。
人差し指と親指で潰してみたり、袋のうえに手のひらを置いて体重をかけて押したり、げんこつで叩いたりなど、自分の潰しやすい方法を考えて潰していました。
味噌マシーンに大豆をいれてハンドルを回していくと潰れた大豆がどんどんと出てきます。
大人でも、重くてハンドルを回すことが大変でしたが子ども達は足を踏ん張り、
歯を食いしばって力いっぱいハンドルを回していました。
町内の麹店の糀と塩を混ぜ合わせたものに、潰した大豆を入れて混ぜ合わせます。
それを丸くして“味噌玉”に。泥団子を作って遊んでいるので、この作業はお手の物。
空気が入らないように味噌玉を投げ入れていきます。力いっぱい投げすぎて桶から外れてしまうハプニングも。
カビを防ぐために、一番上に板粕をのせて最後にみんなで「おいしくなーれ!」とお祈りをしました。
今回仕込んだ味噌は、12月には食べられる予定です。
3日目
登園すると『まんまるダイズのみそつくり』(かがくのとも)の絵本を見ながら、「おいしくなーれって ねてるかな」と味噌部屋の前で話していた子ども達でした。
味噌が出来上がる12月。子ども達と相談しどのようにしておいしくいただくのか今から楽しみです。
・水に入れた大豆が大きくなっていること。
・煮た豆はつるつるしていて柔らかいが、煮る前の大豆は大きくなったけど硬い。
・煮た大豆の味見をして「豆腐の味がする」という子もいた。
・大豆で作られているものは、味噌以外にもあるの?と疑問も出た。
いつも食べているお味噌。お店で買ってしまえば簡単なことですが、実は出来上がるまでにいろいろな工程があって大変だということが体験を通して知ることができました。
自分たちで作ったからこそ、食べることに対する意欲や興味、次の活動への期待につながっていってくれたら・・・と思います。
また、来年の仕込みの時には今回の経験を思い出しながら、年下のお友達にも受け継いいって欲しいです。