2024年7月17日
いよいよ夏が近づき、信濃町もだんだんと暑い日が多くなり、プール遊びや泥んこ遊びを楽しんでいます。
保育園のまわりは、田んぼや畑の緑でいっぱいです。見るたびに変わる風景に子どもたちも色んな発見をしては、話してくれます。家に畑のある子も多く、5月になると「トラクターにお父さんと一緒に乗って畑をおこしたよ!」「種まいたよ」「苗を植えたよ!」と子どもたちからたくさんの畑の報告が聞かれるようになりました。
そのうちに「保育園でも今年も野菜を作りたい!」という声も上がり、今年も保育園の畑で野菜を育てることになりました。
まずは、何の野菜を育てたいか話し合いました。「きゅうり」「トマト」「とうもろこし」など去年育てた経験のある野菜、「いちご」「ぶどう」「りんご」など自分の食べたいもの、「さつまいも!だって焼き芋にしたいから!」「じゃがいも!給食の先生にポテトにしてほしいなぁ~」など育てたい理由を考えている子まで、様々な意見が出てきました。
そこでまずは、家に畑のある子も多いので、お家の人に作りやすい野菜やみんなで作って食べられそうな野菜を聞いていてもらうことにしました。すると、「ぶどうとかりんごは何年もかかるんだって!」「きゅうりはみんなで食べられるくらいたくさん採れそうだよ」などの意見が出てきました。そこで、みんなでまた話し合い、育てるものをいくつかに絞りました。
そのリストをもっていざ保育園の近くの苗屋さんまで苗を買いに出発。
自分たちで買い物ができることにワクワク!
「これは何の苗かな?」「どれが一番元気そうかな?」と真剣に選びます。
「あと買うものは何だっけ?」と時々買うものリストを覗いては確認しています。園長先生から預かった大切なお金で年長さんが支払ってくれました。「みんなで買い物にくるなんて偉いねぇ!」と声をかけてもらい得意気です。
みんなで選んで買ってきた苗を保育園に持ち帰り、次は植え付けの作業です。「畑仕事するから!」と張り切って長靴を履いてきたりと準備もやる気も万端です!広い畑・・・まずは、どこに何を植えるか決めて、マルチシートを貼ったり肥料をまいたり、水をたっぷり入れたり・・・やることがたくさんです。
自然と年上の子が年下の子に教えてあげる姿も。
畑に苗を植えてから、毎日のように収穫して食べられる日を心待ちにしている子どもたち。でも、眺めては、「まだおおきくならないねぇ。」「きゅうりはいつ食べられるの?」なんて言う声が多く聞かれました。
それを聞いていた他の子が、「水をあげたり、お世話しないと大きくならないんだよ!」と教えてくれていました。この教えてくれた子は、毎日のようにジョウロに水を汲んで畑まで何往復もしてくれていたのです。それを聞いて他の子たちも積極的に水くれをしたり、畑に行って野菜を観察したりすることが増えました。
毎日畑に行って観察するうちに「わ~!きゅうりの赤ちゃんがある!」「花が咲いたね」など色々な気付きが聞かれるようになりました。
給食室に行ってお願いして包丁やまな板を借り、みんなで一本を分け合って食べました。「おいしい!」「シャキシャキしてる!」と採れたてな新鮮きゅうりわ味わって食べました。「もっと食べたかったなぁ~」とそれからさらに野菜のチェックをこまめにするようになりました。
「ミニトマトも採れそうだね!」「ん~・・・でもまだ色が薄いよ」「真っ赤になったほうが甘いんだ よ!」などと子どもたちの中で知っている知識を伝え合います。
家に畑のある子はお家の人から教えてもらったことを保育園でみんなに教えてくれます!「あのね、とうもろこしの上のふさふさのところ(穂?)は花粉が出るんだよ!花がむずむずするから気を付けて!」「それはね、切っちゃったほうがいいんだよ」「保育園のもろこしはまだまだ小さいから食べるのは先かな!」保育士顔負けの知識にびっくり!
別の日には、「このスナップエンドウそろそろ採れるかな?」との保育士の言葉に、「まだまだ!もっと大きく豆が膨らんだらだよ!」「もう少したくさんならないとみんなで分けて食べられないよ!」と教えてくれる頼もしい子どもたちです。
大根も採れましたよ~!この日の給食のすまし汁に入れてもらい美味しく食べました。「やった~!ぼくのすまし汁に10個も入ってた!」と数えながら食べる子もいました。
自分たちで育てたい野菜を決め、苗を歩いて買いに行って、植えて、育てて、収穫して、食べる。自分の口に入るようになるまでにはこんなに大変なんだな、と改めて実感します。
未満児さんたちも呼んで一緒に食べたりもしました。小さい子たちに喜んでもらえてなんだか、得意気な子どもたち。今まで頑張って育ててきた達成感から自信を持ってもらえたらなと思います。
畑をやっている保護者の方も多いので、子どもたちを通じて色んなことを教えてもらったり、登降園の際には一緒に子どもたちと畑をのぞき込んでいる姿が見られたり。地域の人と交流するきっかけになったり、いつも食べている食べ物がこんな風に作られていて、作ったくれてる人がいて…ということに気づき、食に興味を持ったり、食べ物を大切にしたりする気持ちが育ってくれたらいいなと思います。
園の形態 | 普及型 |
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代表者氏名 | 園長 : 根津 ちひろ |
運営法人 | 信濃町 |
運営法人代表者名 | 信濃町長 |
園の設立日 | 1974.4.1 |
認定日 | 2015.10.13 |
区分 | 保育所 |
住所 | 〒389-1314 上水内郡信濃町穂波446 |
エリア | 北信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 026-255-3416 FAX : 026-255-3416 MAIL : fujisato-h@town.shinano.lg.jp |
ホームページ | https://www.town.shinano.lg.jp/ |
定員数 | 未満児 : 12人 3歳児 : 13人 4歳児 : 13人 5歳児 : 13人 6歳(学童)以上 : 0人 |
基本開所曜日 | 月,火,水,木,金,土 |
基本開所時間 | 7時30分〜19時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |