2024年3月4日
今回、自然博士の幸山さんから、「子牛が生まれたので、みんなで遊びに来てください」と連絡がありましたので、幸山さんが管理する山の、ハッピーマウンテンに行きました。
この日はあいにくの雨降りとなってしましましたが、子どもたちは鶏や牛と触れ合う事を楽しみにしていました。
先ずは、鶏について学びます。
幸山さん:「鶏の気持ちになって考えてみよう。今の鶏の鳴き声を聞いて、何て言っているのでしょうか?」
子ども:「餌食べたいよ」「雨が冷たいよう」「わかんない」と答えは様々。
幸山さん:「これはね、求愛行動と言って、僕と結婚して下さい。って、オスがメスに言っているんだよ」
子ども:「えー!!?」
幸山さんの説明を聞いて、驚いたり、鶏の真似をして鳴いてみる子どもがいます。
次に餌のやり方を聞きます。
幸山さん:「卵の殻は、地面に落とし足で踏んで細かくして食べやすくしてあげて下さい」
早速真似をして、鶏にあげようと持参した卵の殻を踏んでいきます。すると、鶏たちも殻を食べようと子どもたちに近づいてきます。
幸山さん:「鶏さんは、どんな野菜が好きでしょうか?」
子どもたちは、持参した野菜くずを与えながら、どの野菜を喜んで食べているか観察します。中には手渡しで食べさせる子どももいます。
子ども:「どれも同じくらい、食べていて、わかんない」
幸山さん:「みんなにも好き嫌いがあるように、鶏さんにも好きな野菜や餌があるんだよ」
「じゃぁ、今度はお肉をあげてみようか」
子ども:「えー!!?お肉あげるの?」
幸山さんが用意した、細かく切った鹿肉をあげると、鶏が競い合って我先にと食べていきます。
子ども:「すごい勢いで食べてるー!!」
幸山さん:「みんなもやってみる?」
子ども:「うん、やりたい」と言って、肉のぬめりで手が汚れるのも気にせず、子どもたちは次々に肉をあげます。食べっぷりが良い鶏の様子に驚きながらも、楽しんであげます。
幸山さん:「みんなは、鶏さんの体についてどんなことを知っているかな?」と言い、目、口と順番に自分の体の場所と照らし合わせながら聞いていきます。
幸山さん:「じゃぁ、鼻と耳はあるでしょうか?」
子どもたち:「あるのかなぁ」と悩みながらも、自分たちが思うところを指さします。
幸山さん:「実は、鶏さんの鼻と耳はここにあります」と言って、教えてくれます。
子ども:「えっ!これ?」「そうなんだ」
幸山さん:「あと、鶏さんって、体温は何度でしょうか?」「みんなの体温は何度?」
子ども:「36.4とか5だよ」
幸山さん:「よく知ってるね」
子ども:「だって、毎日、熱はかっているもん」
幸山さん:「じゃぁ、鶏さんはみんなの体温より、高いでしょうか、低いでしょうか?」
子ども:「高い」「低い」と意見は両方。
幸山さん:「実は、鶏さんの体温は41度くらいで、みんなより高いです。鳥は空を飛んだりする時に力がいるから、すぐパワーになるように体温が高いんだよ」
子ども:「そうなんだね」
鶏の体について学んだ子どもたちは、再び餌やりを楽しみます。
おなかがふくれた鶏たちは、小屋に戻って一休み。
今度は、牛との触れ合いです。みんなで「コウコウ」と大きな声を山に向かって呼びます。牛に聞こえるように、何度も何度も呼びます。
しばらくすると「モゥー」と鳴きながら、山の上の奥から牛たちが降りてきました。全部で8頭。その中には、2月の初めに生まれたばかり(当時、生後20日ほど)の赤ちゃん牛も一緒です。
まだ、残っている野菜くずや米ぬかを牛にあげます。子どもたちは、雨で手が濡れている為、米ぬかが手にいっぱい付きますが、気にすることなく夢中であげます。「怖くて牛に餌をあげれないかも」と言っていた子どもも、友達が餌をあげる姿と牛への興味で怖さも和らぎ、一緒にあげることが出来ました。
・餌をあげることに対して、野菜くず、卵の殻、古米、米ぬかが良くて、にんにく、しょうが、玉ねぎ、ねぎのような、匂いの強い野菜は良くない事。
・鶏は、野菜や卵の殻、古米だげじゃなくて、肉を食べるという事。しかも、野菜よりも肉の方が食べが良い事。
・鶏の体について、鼻や耳があり場所を知った事。また、体温が人間よりも高いという事。
・牛が怖くて餌やりが出来ないと思っていたのが、実際は思っていたほど怖くなく感じて餌やりが出来た事。
・この日はあいにくの雨降りでしたが、子どもたちは雨を気にすることなく、触れ合いや餌やりをしっかり楽しんでいました。出かける事を保育士から聞いた日から、子どもたちは、餌として良いものと、不向きな物をしっかり覚えて、お家の人に話して集めていました。その餌を持って、鶏や牛にあげる事を楽しみにしていた為、雨降りや手の汚れも気にせず、夢中になって楽しめたのかなと思います。
・生き物と触れ合う事で、心が癒されたり、興味や関心から不安や苦手さも軽減された経験は貴重なものとなり、自信にも繋がったと思います。
・子どもたちのたくさんの笑顔を見ることが出来た活動になりました。この機会を作ってくださった幸山さんと、餌集めにご協力下さったご家庭の方々に感謝いたします。
・次にハッピーマウンテンに出かける時は、鶏の数も増えたり、子牛も大きくなっていることを楽しみにしたいと思います。
園の形態 | 普及型 |
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代表者氏名 | 保育所長 : 松下剛樹 |
運営法人 | 根羽村 |
運営法人代表者名 | 根羽村長 |
園の設立日 | 1970.4.1 |
認定日 | 2019.9.13 |
区分 | 保育所 |
住所 | 〒395‐0701 下伊那郡根羽村149 |
エリア | 南信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 0265‐49‐2152 FAX : 0265‐49‐2152 MAIL : nebahoikusyo1107@mis.janis.or.jp |
定員数 | 未満児 : 人 3歳児 : 人 4歳児 : 人 5歳児 : 人 6歳(学童)以上 : 人 |
基本開所曜日 | 月、火、水、木、金、土、日 |
基本開所時間 | 7時30分~18時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |