2017年9月8日

テーマ：

植物・生物／人・地域／食／つくる

年　齢：

3歳児

ねらい：

近所の田んぼを見に行きかかしを知り興味を持つ。
自分達の育てているお米の成長を友達と一緒に喜び合い、収穫に期待を持つ。

３歳児のクラスで育てている稲は、夏にはこんなに大きくなり花が咲きました。

「僕が隠れられるくらいだね！」と、稲にかくれんぼ。

稲の前に並び、背比べをする子ども達です。

子ども達にお米の花が咲いていることを伝えると

「どれが花～？」　「匂いするかな？」と匂いを嗅ぐ姿。

「ん～、、なんにも匂いしなかった」と残念そうでした。

信濃町の暑い夏がだんだんと涼しくなったある日、保育園の周りを散歩しました。

田んぼの近くを歩いていると、、

「あっ！！なにかいる！！」

子ども達は田んぼでなにかを発見しました。

「帽子被っているね」　「人かな？」

でも、じーっと見ていると動きません。

近くで見て見たいというのでよく見えるところまで行ってみました。

近くに行ってみるとビックリ！！

「お人形だったんだー」

田んぼにいるお人形の正体を知っていたお友達が「これはかかしっていうんだよ」

と、教えてくれました。

お友達に”かかし”ということを教えてもらい、かかしさんのお顔を見せてもらいました。

「かかしさん笑ってるね」

「あっちの方はなんか変な顔だよ」

「おもしろい顔だね！」と笑いあっていました。

一人の子が「なんで田んぼにかかしさんがいるんだろ？」と、つぶやくと

「お米さんが大きくなりますようにってみてるんじゃない？」

「そうか！見守ってるんだね」

子ども達でなにやら色々考えていました。

いろいろ議論していると一人の子が「あっちの田んぼにはかかしさんいないよ」

の、一言でみんなが見ていると他の子が「鳥がいっぱいいるね」「お米食べてるのかな？」

「ご飯おいしいもんね」。

「わかった！かかしさんは鳥さんがお米を食べないようにって見守っているのかな？」

と、子ども達なりにいろんなことを考えていました。

そして、お米を見ながら子ども達も、、

かかしポーズ！！

保育園に戻ってきてから子ども達は、自分達が植えた稲をみて「いちごぐみのお米さんにはかかしがいない！！」と慌てた様子。

「鳥さんに食べられちゃう」と言う子も。

「かかしさん作って、お米を守ろう」と提案してくれました。

春から植えた稲は子ども達の背と同じくらいにまで大きくなり、穂も垂れてきました。

子ども達は収穫をまだかまだかと待ちに待っています。

近所の方から稲を頂き、また実際に田んぼの様子を間近で見られるとてもいい環境だなと改めて感じました。

昔ながらの風習に見て感じ、”作ってみたい”　“やってみたい”という生活に取り入れようとする気持ちを大切にしていきたいと思います。

また、子ども達なりにいろいろ考え友達と思いを伝えあう姿が見られ成長を感じました。

今、子ども達はお米を守ろうとかかしを制作中です。どんなかかしになるか楽しみです。