2023年10月14日
自然博士として保育所の子どもたちに、動物や小さな生き物との触れ合いや植物を教えて下さる幸山さんが、今回はアロマ水作りの為、蒸留装置を持って、保育所に遊びに来てくれました。
自分たちが住んでいる根羽村に生息している植物って何があるのでしょうか。
一つ目は『クロモジ』です。木のチップと細かくしたクロモジの葉が入った箱を覗きます。木と葉の匂いがしっかりします。
二つ目は『アカマツ』。今回は二葉松。葉を切り断面を二本合わせると〇の形になる特徴があると聞き、早速試す子どもたち。
子ども:「ほんとだ!丸になる」と驚きの声。
五葉松なら、五本を合わせると〇の形になると聞き、不思議がっていました。
三つ目は『アブラチャン』名前を聞いて、興味を示す子どもたち。匂いを嗅ぐと
子ども:「レモンみたい」「みかんの皮の匂い」「手がベトベトになる」「実が付いている」と色々な感想や気付きがあります。
名前からもわかるように、実を絞って油が出来る事を知ります。
次は『スギ』です。子どもたちが良く知っているスギの葉は、茶色く枯れている状態の為、緑の葉を見て不思議がります。匂いを嗅ぐと、その匂いの強さに、思わずどの子も顔を歪ませ、驚きの表情を見せます。
『ニオイコブシ』の葉を折りたたんで噛んでみると、ほんのり甘みを感じます。
その他に、恐竜の足跡のような形をした『ダンコウバイ』、ヒノキの葉に似ている『サワラ』の説明を聞きました。
話を聞いた後、アロマ水作りです。それぞれ自分が好きな葉っぱを選び、幸山さんに渡します。葉を細かく切り、アロマ水を作る蒸留装置に入れていきます。
子ども:「水の色が茶色くなったー」「グツグツいってる」「学校の実験みたいだ―!」と初めて見る装置に、興味津々です。
そのうち、ほんのりと匂いが漂い始めます。顔を近づけると
子ども:「いい匂いがする」と感じます。
アロマ水を作っている間、先ほどの葉っぱを使ってお茶を作ります。好きな葉っぱを選び、きれいに洗ってやかんで煮出します。子どもが選んで作ったブレンド茶とアブラチャンのお茶、クロモジのお茶の3種類を作り、飲み比べをすることにしました。
子ども:「おいしい」と抵抗なく飲む子もいれば、「ちょっと、無理」と言い、独特な味と香りが苦手な子もおり、反応は様々でした。
出来上がったアロマ水を容器に入れて、吹きかけると「いい匂い」と気に入ったようでした。
園長先生:「アロマ水はお家で、お部屋やお風呂、枕にシュッ、と吹きかけると良いよ」と教えてもらい、お茶にも使って飲めるように葉っぱもお土産にすると、子どもたちは喜んでお家に持ち帰りました。
・自分たちが住んでいる所に、どんな植物があるかを知り、それぞれの特徴を発見したり、体験した事。
・二葉松の葉の断面はかまぼこやトンネルの形に似ている事。
・葉っぱによって、匂いや味が違う事。
・様々な特徴を持った身近な植物や初めて知る植物を使って、アロマ水やお茶が出来ることをこの活動を通して、体験することが出来ました。このような体験は日頃の保育の中ではなかなかできないので、貴重なものになりました。専門的な知識や地元の情報をたくさん集めていないとできない事なので、こうして地域の方が教えて下さり、体験させて頂ける環境に感謝します。
・子どもが「くさい!」と言った時、幸山さんの「男の人と女の人とでは、どちらが匂いを強く感じるのでしょうか?」と子どもの反応や言葉に対して、クイズを織り込ませながら、ちょっとした雑学も伝えながら、子どもの興味や関心を引き寄せるテクニックは上手だと思いました。
・「お家で、部屋にシュッ、枕にシュッ、お風呂にシュッ、と楽しそうに吹きかけていました」お茶についても「おいしくいただきました。心がホッとする、良い時間が取れました」という保護者の方から感想をいただきました。お土産にして持ち帰ったことで、家族と共有出来るツールとなり、素敵な時間を過ごせるきっかけとなり、良かったと思います。
園の形態 | 普及型 |
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代表者氏名 | 保育所長 : 松下剛樹 |
運営法人 | 根羽村 |
運営法人代表者名 | 根羽村長 |
園の設立日 | 1970.4.1 |
認定日 | 2019.9.13 |
区分 | 保育所 |
住所 | 〒395‐0701 下伊那郡根羽村149 |
エリア | 南信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 0265‐49‐2152 FAX : 0265‐49‐2152 MAIL : nebahoikusyo1107@mis.janis.or.jp |
定員数 | 未満児 : 人 3歳児 : 人 4歳児 : 人 5歳児 : 人 6歳(学童)以上 : 人 |
基本開所曜日 | 月、火、水、木、金、土、日 |
基本開所時間 | 7時30分~18時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |