植物・生物 水 人・地域 カエル館におでかけ

2023年7月20日

テーマ:
植物・生物/水/人・地域
年 齢:
3歳児・4歳児・5歳児
ねらい:
自分が住んでいる地域の事を知る。

身近な生き物について、関心を高める。

活動内容

毎日行う読み聞かせで、今回は子どもたちが大好きなカエルの本を見せました。すると、『ワン』と鳴くカエルに興味を持った子どもたち。茶臼山高原のカエル館で見られることを伝えると、

子:「行きたい!」「見たい!」との声。中には

子:「行ったことある」という声も。

そこで、園長先生にお願いして、園外活動として、茶臼山高原に出かけることになりました。

そして、園外活動の当日。

カエル館が開館するまでの時間、茶臼山高原にある『矢作川の源流』に行くことにしました。

雨上がりの後だったので、茶臼山に着くと辺りは霧で真っ白。林の中を歩いて行くとヒグラシの鳴き声。

子:「この音、何?」とわからない様子。

保育士:「ヒグラシというセミだよ。夏が終わる頃、つまり保育所の夏休みが終わる頃によく鳴いてるセミだよ」

と伝えると、子どもは不思議そうな顔をしていました。

先に進むと、源流に着きました。

保育士から、源流について話を聞きました。自分たちが知っている大きい川の始まりが、いつも見ている川と違う事が不思議のようです。川の水に手を入れてみたり、きれいな石を見つけたり、藻を手に取ってみたりと川の散策をします。

  

来た記念に碑の前で写真をパチリ。

散策が終わると

子:「カエル館に行きたーい!」とせがむ声。

バスで移動し、カエル館に着くと、

子:「早く、入ろうよ」と待ちきれない様子。

入場チケットを館長さんに渡して、入館します。

中に入ると、辺り一面カエルにまつわるグッズでいっぱい。所狭しと並んでいました。

生き物が苦手な子どもは、少し躊躇しましたが、

保育士:「ケースの中に入っているから安心して」

の言葉にホッとしたのか、友達と一緒に館内を見て回りました。館内は色々なカエルが展示され、順番に子どもたちは食い入るように見て行きます。

子:『ネバタゴガエルだ!』とお目当てのカエルを見つけて、興奮します。

実際に鳴くところを聞きたかったのですが、見学中には聞けませんでした。代わりに録音した鳴き声を聞き、

子:「ホントだ!」「ワン、ワンって、鳴いとる」と驚いていました。

  

最後には一人ずつ、ヒキガエルに餌やり体験をしました。幼虫の餌を皿に入れると、ヒキガエルが寄って来て、長い舌をサッと出し、パクリと幼虫を食べるのです。その瞬間を見ようと、身を乗りだす子どもたち。

  

館長さんが、モリアオガエルの産卵地が近くにあると案内してくださいました。行く道中、珍しいキノコや高原植物のコバイケイソウが周辺で見られます。

  

ツルアジサイも。子どもたちが知っているアジサイと違い、木に巻きつくアジサイを見上げていました。

産卵地には、たくさんの卵が木にぶら下がっており、池にはおたまじゃくしが泳いでいました。ちょうど、木の上には産卵中のカエルがおり、近くで見守るオスのカエルの姿もありました。

  

池の周辺にはカエルやちょうちょがおり、子どもたちは追いかけたり、近くの湖を眺めたりして散策を楽しみました。

今度は、カエル館の裏山を散策です。雨降りの後なので、滑らないよう足元に注意しながら歩き進みます。傘を杖がわりに使う子もいました。

  

この裏山には、パワースポットのビリビリ苔石がいくつもあります。

館長さんから教えて頂いた石に、手を近づけてみます。

子:「何か、あったかい」 「ビリビリする」 と感じる子どももいました。

いくつもそのような場所があり、あちこちと手を近づけては何か感じるか試していました。

  

散策していると、

子:「おなかすいたー!」 「おにぎり食べたい!」という声が上がり、場所を近くの小屋に移動して、おにぎりお弁当を食べました。

味ご飯、オムライス風卵巻き、チーズ入り、海苔をかわいらしくカットしてあったりと、愛情たっぷりのおにぎりを喜んで食べていました。

子ども達のきづき

・カエル館が歩いて行けない遠い場所だと知ると「バスで行かなくちゃ」「園長先生なら、バス運転できる!」と今までの園外活動で出かける時、いつも園長先生がバスを運転してくれたことを思い出し、『園長先生にお願いすればいいんだ!』と気付いた子どもたち。

・矢作川の源流に向かう途中に聞いたヒグラシのセミが、まだ、夏休みになっていないのに鳴いているのかと不思議に感じたこと。

・カエル館のいろいろなカエルを見て、色や大きさが違う事に気付きました。「隠れているよ。みんなが来たから、驚いて隠れちゃったのかな?」「カエルって耳があるの?」と疑問を持つ。保育士から「耳は無いけど、耳のように音などを感じるものが、体にあるんだよ」と聞き、驚く子どもたち。

・産卵するお母さんガエルの傍でお父さんガエルがいると知って、「頑張れって、応援しているのかな?」と想像する子ども。

・「何で、石なのに、あったかかったり、ビリビリするの?」と不思議がる子どもたち。

事例に対する保育者の思い

・今回の園外活動に繋がるようにするには、どのようにしたら子どもたちから「行きたい」と言い出し、子どもたちが考えて行動し、楽しみにできるかと考えました。日頃、カエルを捕まえる事を楽しんでいるので、朝の会でカエルの歌や動きを楽しんだり、雨降り後のカエルが出現しやすい条件がそろうタイミングをねらい、『ネバタゴガエル』の本を読み聞かせて、というように順に行い設定作りをしました。子どもたちからも「行きたい」という気持ちや声が出て、子どもが園長先生に交渉することで、更に出かけることを楽しみにできるようになったと思います。今回もカレンダーを見ながら楽しみにしていたので、良かったと思います。

・矢作川の源流は、子どもたちにどう話をしたら関心を示すかなと考えて話しましたが、思いの外子どもたちが水の冷たさや藻に興味を持ち、手で触ったり、石拾い等散策を楽しむ姿がありました。自然の中で楽しみを見つける子どもたちにいつも感心します。

・カエル館周辺の散策は、館長さんがモリアオガエルの産卵場所に案内してくれたので見ることが出来たり、珍しい植物やパワースポットの場所(木・岩・苔)を丁寧に教えてくれたりと、とても親切にして下さったので、自分たちだけの散策より有意義でした。館長さんに感謝です。

・次は時期を変えて、出かけるのも良いと思いました。秋の遠足で茶臼山高原の紅葉に触れたり、芝生で遊ぶのも良いと思います。さて、今度はどんな環境作りをしようかな?子どもたちはどんな反応をするのかな?と考えると、ワクワクします。

ねばむらほいくしょ 根羽村保育所

園の形態 普及型
代表者氏名 保育所長 : 松下剛樹
運営法人 根羽村
運営法人代表者名 根羽村長
園の設立日 1970.4.1
認定日 2019.9.13
区分 保育所
住所 〒395‐0701 下伊那郡根羽村149
エリア 南信
お問い合わせ先 TEL : 0265‐49‐2152 
FAX : 0265‐49‐2152 
MAIL : nebahoikusyo1107@mis.janis.or.jp
定員数 未満児 : 人 3歳児 : 人 4歳児 : 人 5歳児 : 人 6歳(学童)以上 : 人
基本開所曜日 月、火、水、木、金、土、日
基本開所時間 7時30分~18時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ