2023年3月20日

テーマ：

土／植物・生物／人・地域／つくる

年　齢：

３・４・５歳児

ねらい：

・くくじいの物語や積み木あそびを通して、「松枯れ」のことを知る。
・くくじいに親しみをもち、積み木や丸太に触れて遊ぶ。
・積み木や丸太を遊びに取り入れたり、工夫して遊ぶ。

秋、「積み木キャラバン隊」のみなさんが園に遊びに来てくれました。

と〜っても沢山の積み木に「わぁ〜！」「すご〜い！！」とびっくりした子ども達・・・

遊べるとわかると「やった〜！」と大喜び！！

友達やキャラバン隊の方々と一緒に積み木を積み立てるなど夢中になり、あっという間の楽しいひと時でした。

その際、『くくじいとあかまつ』という手作りのお話を読んでもらう中で、“松枯れ”について知りました。

最後に”くくじい”の刻印がある、積み木と大型紙芝居・絵本をプレゼントに頂きました。

その後、頂いた積み木を園庭でも楽しんだり・・・

長時間保育でも仲間と力を合わせて楽しんだり・・・しています。

そんなある日・・・

キャラバン隊でもお世話になった市の方が、”松枯れ”の赤松材で作った丸太セットを届けてくださいました！

[わぁ〜なにこれ！」「おもしろそう！」と子ども達が集まってきました・・・

お砂場で工事現場ごっこ・・・

おままごと遊びで・・・

雪の日も・・・

お誕生日パーティーで・・・

「ライブが始まりま〜す！」コンサート会場の観客席として・・・

焼き肉バーベキューおいしいよ♪

アスレチック遊びもまだまだ続いています・・・

おままごとや、ごっこ遊びの基地となるだろうという大人の予想に反して、子ども達はすぐに丸太に飛び乗り、「落ちないで渡れた人が勝ちね！」とアスレチックとして楽しんでいました。

「低いところで、休憩ね〜」

「私もやってみる！」とやってきた年少のあ〜ちゃんに「こっちにおいで！」と動きやすい順路を教えてあげる年長のひぃちゃん・・・

「ここがキッチンスペースってどう？」「いいね！」

「いいこと考えた！　じゃぁ、あの木もってこようよ！」

「いいね〜！」「こっちが、ガスコンロね！」

今度は丸太をテーブルにして・・・椅子も用意して・・準備万端！

年少のゆいちゃんがお客さんでやってきました。

「ドリンクのご注文は何がよろしいですか？」と本物の店員さんのように接客をする年長のさぁちゃん♪

自分達で考えながら遊びに合わせ丸太を動かす姿も出てきました。

「ちょっと〜この上汚いね〜」とジャンバーの袖で”サッサッ”とはらうはぁちゃん・・・

「そうだ！きれいにしよう！」「せんせい、ほうきある？」と年中のはぁちゃん、さぁちゃんコンビで、２箇所の丸太コーナーの掃除をはじめました。

「長いほうきはちょっとむずいね。。。」

「ほんと！じゃぁこうたいしよう！」

それを見ていた年長のひおちゃんも「私もやりたい！」「この中も汚いからやろう！」

自分達で汚れているところを探してきれいにしてくれました。

今でも時々、気づいては自分達できれいにしてくれています。

やる気満々で一人、丸太に登ったあ〜ちゃん、でもちょっぴり怖くて固まってしまっていました。

その姿に気づいて・・・

年長のふぅちゃんが駆け寄っていきました。

「

「もうちょっとこっちにやってあげるから、まってて！」と言うふぅちゃんの横で首を大きく縦に振り、嬉しそうに頷くあ〜ちゃん。

「手つないであげよっか？」というふぅちゃんに、これまた大きく頷くあ〜ちゃん。

それからしばらくの間、何周も何周も手をつなぎ２人で丸太を回っていました。

「これとれるね〜」と気づいたひぃちゃん。「これ木の皮じゃん！」とつぅくん。「お肉みたい！」「ほんとだね！」

「じゃぁバーベキュウやろうよ！」とこうちゃん。

「いいね〜焼き肉バーベキュー！」

網も用意し、バーベキューが始まりました。

最近のアスレチックでは・・・

「

「ねぇすごい早くまわれるようになったよ！」

「もうちょっとはならかしてみない？」「いいね〜」

「チャレンジだね！」

・・・と最初の頃の自分と比較したり、難しさを調整する場面も出てきました。

今年度、当園に「積み木キャラバン隊」が来て下さったことで、子ども達はより身近に”木”・・・それも安曇野市の木材、くくじいの『赤松』に触れる機会がもてました。「松枯れ」という言葉を初めて耳にした子ども達も多く、本当の理解はまだまだ難しいと思いますが、小さい頃から触れて、親しんだ木材のことに、そして自分達が暮らすこの地域の自然に近い将来興味関心をもってもらえたらと願っています。

また、キャラバン隊の方々のように、この地域に住みながら、地域のために・・・子ども達の未来のために・・・と活動してくださる方々とのふれあいを通しても子ども達や私達職員に伝わってくるものがあり、良い機会をいただきました。

これからも『くくじいからの贈り物』を大切に、子ども達と木に、自然に親しんでいきたいと思います。